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8項目
四字熟語とは、漢字四文字でひとまとまりの意味を作る、決まった形の言葉のことです。「一石二鳥(いっせきにちょう)」のように、ひらがなにしないで、漢字四つの形でつかわれます。
一つの石で二羽の鳥をつかまえる、というたとえから、一つのことで二つのよい結果が出ること、という意味になります。じっさいにそんなことができるわけではないのに、絵がうかんで意味もわかる、という不思議な力を持っているのが、四字熟語のおもしろさです。
むかしの中国や日本のはなしから生まれたものが多く、みじかい中に大きな意味がつまっています。一つおぼえると、作文やスピーチでかっこよくつかえるので、小学生にも人気のあることばのなかまです。
結論:数字・自然や動物・気持ちで仲間分けし、好きな三つから覚える
- 四字熟語は漢字四つでひとまとまりの意味を作る、決まった形の言葉です。形をくずさずに使います。
- 「一石二鳥」なら石一つで鳥を二羽つかまえるように、中にかくれた小さな物語といっしょに覚えます。
- 好きな四字熟語を三つえらび、意味を自分の言葉で書いて、生活に当てはまる場面を書きそえます。
- 作文に入れるのは一こか二こが目安で、文章がみじかくまとまり、読む人にきりっとしたいんしょうをあたえます。
四字熟語ってどんな言葉
四字熟語は、漢字四つで意味を作る、決まった形の言葉です。「一石二鳥」「四苦八苦」のように、ひらがなにしないで、漢字四つでまとまった言葉になっているのがふつうです。ことわざよりみじかく、慣用句より整った形をしているのがとくちょうです。
四字熟語のおもしろいところは、中に小さなものがたりがかくれていることです。「一石二鳥」なら、石を一つ投げて鳥を二羽つかまえる、という小さな場面が見えます。「七転八起」なら、七回ころんで八回起き上がる、というしゅんかんの動きが目にうかびます。物語といっしょに覚えると、意味が頭にのこりやすくなります。
四字熟語を知っていると、長くなりがちな文章を短くまとめる手助けになります。「いっしょうけんめいがんばってもうまくいかなかった」と長く書くかわりに、「四苦八苦した」と一言で言える、というぐあいです。
スピーチや作文の中に一つでも入れると、文章がきりっと引きしまります。それぞれの四字熟語には、ちゃんと決まった意味があるので、形をくずさずに正しい場面で使うことがたいせつです。
数字が入った四字熟語
まずは、数字が入った四字熟語です。数字があると、リズムよく声に出せるので、おぼえやすい仲間です。一・二・三・四・七・八・十などが、よく使われます。
四字熟語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
一石二鳥 | いっせきにちょう | 一つのことで二つの良い結果が出ること |
七転八起 | しちてんはっき | 何度しっぱいしても、立ち上がること |
四苦八苦 | しくはっく | たいへんなくるしみのこと |
十人十色 | じゅうにんといろ | 十人いれば十とおりの考え方があること |
一日千秋 | いちじつせんしゅう | 一日が千年に思えるほど待ち遠しいこと |
「一石二鳥」は、一つのことで二つの得があるという意味です。学校まで歩いて行けば、体をきたえられて、まちのけしきも楽しめる、というふうにつかいます。「七転八起」は、ことわざの「七転び八起き」と同じ意味の四文字バージョンです。漢字で書くと、なんども立ち上がる強さがつたわります。
「十人十色」は、人それぞれに考え方やすきなものがちがう、という意味です。クラスで好きな本の話をしたとき、みんなの答えがばらばらだったら、「十人十色だね」と言えます。
「一日千秋」は、楽しみにしていることがある日まで、一日がとても長く感じる気もちを表します。「一日千秋の思い」というふうに使うこともあります。
自然や動物の四字熟語
次は、自然や動物の言葉が入った四字熟語のグループです。花・鳥・風・月など、目に見えるものや動物が出てくるので、絵といっしょに思い出せます。
- 弱肉強食(じゃくにくきょうしょく):弱いものが強いものに食べられる。しぜん界のおきてを表す言葉です
- 花鳥風月(かちょうふうげつ):花・鳥・風・月という、しぜんの美しさのこと
- 百花繚乱(ひゃっかりょうらん):たくさんの花がいっぺんにさいてみだれること。すぐれた人や作品がたくさん出てくるようすにも使います
- 春夏秋冬(しゅんかしゅうとう):一年の四つのきせつのこと
「弱肉強食」は、しぜん界のおきてを表すきびしい言葉ですが、社会のようすをたとえるのにもよく使われます。「花鳥風月」は、しぜんの中の美しいものを四つあつめた、きれいな言葉です。
お正月の書ぞめで書くこともあります。「百花繚乱」は、ほんとうにたくさんの花がいっぺんにさいたお花畑のようすや、すばらしい絵がたくさん集まったてんらん会のようすにも使えます。
自然や動物の四字熟語は、絵にして覚えると思い出しやすくなります。ノートに花を四つかいて「花鳥風月」、春夏秋冬の四つのきせつの絵をかいて「春夏秋冬」、というぐあいに、絵といっしょに書きとめてみてください。絵がへたでも、自分でかいた絵は、思い出すときの手がかりになります。
気持ちや態度の四字熟語
気持ちや人のたいどをあらわす四字熟語もたくさんあります。自分の気もちをみじかい言葉でつたえたいときに、とてもべんりです。
四字熟語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
一喜一憂 | いっきいちゆう | ようすがかわるたびに、よろこんだり心配したりすること |
無我夢中 | むがむちゅう | 自分のことをわすれるほど、一つのことに集中すること |
一致団結 | いっちだんけつ | みんなで気もちを一つにして力を合わせること |
以心伝心 | いしんでんしん | 言葉にしなくても、気もちが相手につたわること |
公明正大 | こうめいせいだい | かくしごとがなく、正しいこと |
「無我夢中」は、本やゲームに集中して時間をわすれてしまうとき、ぴったりの言葉です。「公園で無我夢中になってあそんだ」のように使います。「一喜一憂」は、テストの点数が出るたびにうれしくなったり心配になったりするようすを表します。気もちのうごきが大きすぎるとき、自分を落ちつかせる言葉としても使えます。
「一致団結」は、運動会のリレーや学げい会のときに、よく使われます。みんなで気もちを一つにすることのたいせつさが、漢字四つの中に入っています。
「以心伝心」は、家族や仲のよい友だちのように、おたがいのことをよくわかっている人どうしで、言葉なしで気もちがつたわるようすを表します。自分の身のまわりに「以心伝心」を感じる相手がいるかどうか、考えてみるのも楽しいです。
自分の好きな四字熟語を選んでみる
四字熟語は、たくさんありますが、いっぺんにぜんぶ覚えようとすると、かえって頭がこんがらがってしまいます。おすすめの覚え方は、まず自分の好きな四字熟語を三つ選ぶ、というやり方です。
- この記事や教科書から、気に入った四字熟語を三つえらぶ
- それぞれの意味を、自分の言葉でみじかく書く
- 一つずつ、自分の生活に当てはまる場面を思い出して書きそえる
- 声に出して三つを読み、リズムでおぼえる
- おぼえたら、また三つ新しいものを選び足していく
一日に三つずつ選んでいけば、一週間で二十一こ、ひと月で九十こ近くの四字熟語にふれられます。たいせつなのは、一つ一つの四字熟語を「自分のもの」にしていくことです。意味だけおぼえても、使う場面が思いうかばないと、すぐにわすれてしまいます。自分の好きな場面とむすびつけて覚えると、思い出しやすくなります。
家族や友だちと、おたがいの好きな四字熟語をしょうかいし合うのもおすすめです。「ぼくは無我夢中、わたしは以心伝心」というふうに、選んだ理由までしゃべると、相手のせいかくが見えてきます。
スピーチや作文でひとつ使うだけでも、文章のいんしょうがかわります。慣用句やことわざとあわせて学ぶと、もっと言葉の世界が広がります。くわしくは慣用句のおぼえ方 やことわざのおぼえ方 を読んでみてください。
意味と使い方で覚える四字熟語
作文やスピーチでそのまま使えるように、身近な四字熟語を、数字・自然動物・気持ちのグループに分けて一覧にしておきます。意味は、四字熟語のじてんで調べられる基本の意味にしぼり、作文での使用例も小学生の生活に近い場面でまとめています。
四字熟語 | 意味 | 作文での使用例 |
|---|---|---|
一石二鳥 | 一つのことで二つの良い結果が出ること | 歩いて学校に行くと、体がきたえられて、まちのけしきも楽しめるので一石二鳥だ |
七転八起 | 何度しっぱいしても立ち上がること | なわとびのれんしゅうは、七転八起の気もちでつづけた |
四苦八苦 | たいへんなくるしみのこと | 夏休みの自由研究のテーマえらびに、四苦八苦した |
十人十色 | 人によって考えやすきなものがちがうこと | 好きな本のはっぴょうでは、十人十色の答えが出てきた |
一日千秋 | 一日が長く感じられるほど待ち遠しいこと | 遠足の前日は、一日千秋の思いで朝を待った |
花鳥風月 | 自然の美しさのこと | 川原を歩きながら、花鳥風月をゆっくりと楽しんだ |
春夏秋冬 | 一年の四つのきせつのこと | 春夏秋冬の写真をならべて、家族のアルバムを作った |
一喜一憂 | ようすがかわるたびによろこんだり心配したりすること | テストの点数に一喜一憂しないで、見直しを大切にする |
無我夢中 | 自分のことをわすれるほど集中すること | 読書の時間に、無我夢中で本のつづきを読んだ |
一致団結 | みんなで気もちを一つにすること | クラスで一致団結して、運動会のリレーで優勝した |
以心伝心 | 言葉にしなくても気もちがつたわること | 親友とは以心伝心で、目を見るだけで気もちがわかる |
この一覧から自分の生活に合うものを選んで、日記や作文に一つだけ入れてみるところから始めましょう。作文に四字熟語を一つ入れると、文章が引きしまって見えることがあります。慣用句やことわざとくらべながら使うと、自分の言葉のひきだしがどんどんふえていきます。
四字熟語のよくある疑問
四字熟語と熟語のちがいは。
熟語は二字以上の漢字でできた言葉ぜんたいのよび方で、四字熟語はそのうち四文字のものを指します。
四字熟語はぜんぶ中国から来たもの。
中国の古い本から来たものもあれば、日本で生まれたものもあります。両方があるのが四字熟語の特ちょうです。
意味が分からない四字熟語に出会ったときは。
国語じてんや四字熟語のじてんで意味を調べます。じてんの引き方は国語じてんの引き方 を参考にしてください。
作文に四字熟語を入れるとよいことは。
文章がみじかくまとまり、読む人にきりっとしたいんしょうをあたえます。一つの作文に一こか二こが目安です。
四字熟語は何こおぼえればよいの。
数をきめるより、自分の好きなものから少しずつふやしていくのがおすすめです。
