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スマホの通知と勉強時間の両立のコツと中学生が試せる時間の区切り方

勉強中にスマホを触ってしまう中学生のために、通知と勉強時間のあいだに仕切りを置く工夫を整理します。集中を切らさないための環境づくりと、1週間単位で習慣を見直す手順を確認できます。
目次
机に向かって問題集を開いた直後にスマホがふるえる。ゲームのお知らせとグループチャットの通知に返事をして戻ったら、20分たっていて問題集は最初の1問のまま。1時間勉強したつもりがノートにはほとんど何も増えていない。中学生になってスマホを持つようになった人の多くが、こうした「時間がいつの間にか消える」感覚に心当たりがあるのではないでしょうか。完全にスマホをやめれば解決すると分かっていても、連絡や調べ物にも使う道具なので、簡単には手放せません。
コツは、スマホを「我慢する」のではなく、勉強する時間とスマホをさわる時間のあいだに小さな仕切りを置くことです。25分や50分の短い学習ブロックに区切り、通知を黙らせる設定を使い、置き場所を少しだけ変える。それぞれは数分でできる工夫ですが、1週間ずつ重ねると手応えを感じやすくなります。この記事では、通知が勉強に与える影響、学習時間を区切る2つの型、通知の止め方と置き場所、学習記録の続け方、1週間続けるための見直し手順を順に紹介します。
結論:勉強とスマホの間に小さな仕切りを置く
- スマホを我慢するのではなく、勉強する時間とスマホをさわる時間の間に小さな仕切りを置くのがコツです。
- 25分や50分の学習ブロックに区切り、短い休けいをはさみます。休けいの中身も先に決めておきます。
- おやすみモードや通知の音オフを使い、スマホは机から少し離れた場所に置くと、開く回数が減ります。
- カレンダーに○をつけるなど学習記録を残し、日曜に3分だけ見返して1か所だけ変える形で続けます。
通知が勉強に与える影響
スマホの通知がなぜ勉強のじゃまになるのかは、特別な研究を知らなくても、自分の経験で十分に納得できます。通知の音や画面の光がするたびに、いったん頭の中の「考えごと」が止まり、別のことを考えはじめます。1問解いている途中で通知に気を取られると、もう一度問題に戻ったときに、自分がどこまで考えていたかを思い出すところから始めなくてはいけません。これが何度も続くと、見かけの勉強時間は長くても、頭の中で進んだ量は少なくなってしまいます。
「ながら」がいちばん時間を食う
スマホを完全にやめなくても、「ながら勉強」を減らすだけで、効果が出てきます。動画を見ながらの宿題、チャットを開きっぱなしの英単語、ゲームの通知が鳴る中での読書は、どれも本人は「ずっと机に向かっている」と感じていても、頭の中の働き方は半分以下になっていることが多いものです。完ぺきに集中できなくてもよいので、せめて「机に向かう時間」と「スマホをさわる時間」をはっきり分ける、というのが第一歩になります。
学習時間を区切る2つの型
時間の区切り方には、シンプルなふたつの型があります。どちらも、長い時間むりに集中するのではなく、短い学習と短い休けいを交互にくり返すという考え方です。学校の45分授業と10分休みも、似たしくみで作られています。
型の名前 | 学習時間 | 休けい時間 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
25分集中+5分休けいの型 | 25分 | 5分 | 宿題・問題集・ワークなどの短い課題 |
50分集中+10分休けいの型 | 50分 | 10分 | 読書・作文・まとめノートなどの長い課題 |
休けいの中身もあらかじめ決めておく
どちらの型でも、休けいの過ごし方を先に決めておくのが大切です。「とりあえずスマホを開く」を休けいにしてしまうと、5分のはずが30分になります。休けいを「水を飲む・トイレに行く・1分ストレッチ」の3つにしぼると、スマホが机のそばにあっても気になりにくくなります。
通知の止め方・置き場所の工夫
時間を区切るだけでも効果はありますが、もう一歩進めたいときは、通知そのものを少しだけ静かにします。すべての通知を消す必要はありません。「家族からの連絡」「アラーム」など必要なものは残したまま、勉強中だけ、ゲームやチャットの通知を黙らせる設定があります。ふだんのお知らせは夜の自由時間にまとめて見ると、勉強中の中断がぐっと減ります。
- おやすみモードを使う:スマホには「おやすみモード」や「集中モード」などの設定があり、特定の時間だけ通知を黙らせることができます。勉強する時間帯だけオンにしておくと便利です。
- 通知の音を切る:音だけでもじゃまになります。机に向かう時間は、音だけサイレントにしておくと、画面が光ったときに自分で判断できます。
- 通知の表示を「カウント」だけにする:未読の数字だけが表示される設定にしておくと、内容が見えないぶん、開きたい気持ちが少しおさまります。
- 机から少し離れた場所に置く:手の届く場所にあると、つい開いてしまいます。机の引き出しの中、別の部屋、はずれた棚の上など、立ち上がらないと取れない場所にしまうと、開く回数が減ります。
- 家の人に預ける:本当に集中したいときは、家の人にスマホを預けるのも一つの方法です。「あと25分したら返してね」と頼んでおくと、戻ってきたときの楽しみにもなります。
夜の最後の30分はスマホをさわらない時間にしてみる
寝る前にスマホをさわると、つい時間がのびて、夜ふかしの原因にもなります。寝る30分前から、枕もとではなくリビングの机の上にスマホを置く工夫があります。最初は気になりますが、本を1冊そばに置いておくと、そちらに手がのびやすくなります。
学習記録を残す方法
時間の区切りと通知の工夫だけでも、勉強に向かう時間を増やしやすくなります。そこにもうひとつ、「今日どれだけ進んだか」を見える形で残すと、続けやすさがぐっと上がります。複雑なノートを作る必要はありません。1日1行の手帳で十分です。
記録の項目 | 書き方の例 | 見直すときのポイント |
|---|---|---|
日付 | 11/4(月) | 曜日まで書くと生活リズムが見える |
取り組んだ教科 | 数学・英語・国語 | 3教科までに絞ると続けやすい |
学習時間 | 25分×3コマ | 時間より「コマ数」で数える |
進めた内容 | 数学p.42〜45 | 範囲を書くと達成感がわく |
気づき | 夕食後の方が集中できた | 次の日の参考になる |
点数より「続けた日数」を見る
記録をつけ始めると、つい点数や時間で自分を評価したくなりますが、続けるための工夫としては、「何日続いたか」を数えるほうが気持ちが楽になります。カレンダーに○を書きこむだけの記録に切りかえる方法もあります。1日1コマでも勉強できた日には○、休んだ日にはとくに書かない。続けるうちに、「やらないほうが落ち着かない」という感覚が出てくることがあります。
1週間続けるための見直し
完ぺきな1週間を作ろうとすると、たいてい3日目あたりで疲れて止まってしまいます。1週間続けるためには、「今日できなかったこと」を責めずに、「どこを少しだけ変えるか」を考えるのがコツです。1週間を続けるための見直しのリズムは次のとおりです。
日曜の夜、今週の記録を3分だけ見返す。
「うまくいった日」と「うまくいかなかった日」を1つずつ選ぶ。
うまくいった日に共通する条件を1つだけメモする
(例:夕食後の25分は集中しやすい)。
来週はその条件を1日1回だけまねしてみる。
来週やめてみる工夫を1つだけ決める
(例:寝る前のチャットは1日休む)。
やりがちな思いこみと気をつけ方
スマホと勉強の話題では、極端な思いこみが起きやすいものです。「スマホを完全にやめれば成績が上がる」「スマホを使うと頭が悪くなる」のような言い方は、どちらも事実とは少しずれています。次の表は、よく聞かれる極端な意見と、それをやわらかく言いかえた形をまとめたものです。
極端な思いこみ | やわらかい考え方 | 行動のヒント |
|---|---|---|
スマホをやめれば必ず成績が上がる | スマホをさわる時間と勉強時間の境目を整える | 1日のなかに「さわらない時間」を1つ作る |
ゲームは時間のむだだ | ゲームの時間と勉強の時間を分ければ問題は減る | やる時間帯を先に決める |
SNSは中学生には早すぎる | SNSは使い方を学ぶ場でもある | 通知と公開設定を家の人と一度確認する |
動画を見るのは勉強ではない | まとめ動画は休けいや確認に向いている | 動画の前後にスマホを置き直す手間を入れる |
コピペで使える学習スケジュールテンプレ
スマホをさわる時間と勉強する時間に仕切りを置くために、生活のリズムに合わせた1日の時間割テンプレを2パターン用意しました。「平日 / 通常期間」「平日 / テスト期間」「休日 / 通常期間」の3シートに分けて、時間帯ごとの中身とスマホの扱いを書きこんであります。最初からそっくり同じにする必要はありません。自分の登校時間や夕食の時間に合わせて、開始時刻を30分ずつ前後にずらして使ってみてください。
平日・通常期間(学校がある日)
時間帯 | 内容 | スマホ使用 |
|---|---|---|
16:30〜17:00 | 帰宅・休けい・おやつ | 自由に使える |
17:00〜17:25 | 宿題①(25分ブロック) | おやすみモードでサイレント |
17:25〜17:30 | 休けい(水を飲む・ストレッチ) | さわらない |
17:30〜17:55 | 宿題②(25分ブロック) | おやすみモードでサイレント |
18:00〜19:00 | 夕食・家族と話す | 机から離す |
19:00〜19:50 | 自主学習(50分ブロック) | 別の部屋に置く |
19:50〜20:30 | 入浴・自由時間 | 自由に使える |
20:30〜22:00 | 読書・かたづけ | 通知を切る |
平日・テスト期間(テスト前1〜2週間)
時間帯 | 内容 | スマホ使用 |
|---|---|---|
16:30〜17:00 | 帰宅・かるい休けい | 通知を切る |
17:00〜17:50 | ワーク・問題集(50分) | 別の部屋に置く |
17:50〜18:00 | 休けい | さわらない |
18:00〜18:50 | 暗記もの(50分) | 別の部屋に置く |
19:00〜19:45 | 夕食 | 机から離す |
19:45〜20:35 | 解き直し・まとめノート(50分) | 別の部屋に置く |
20:35〜21:00 | 入浴 | 自由に使える |
21:00〜21:30 | 翌日の準備・連絡確認 | 家族との連絡のみ使える |
21:30〜22:00 | 今日のふり返り・就寝準備 | リビングに置いて寝室に持ちこまない |
休日・通常期間(部活や予定がない日)
時間帯 | 内容 | スマホ使用 |
|---|---|---|
9:00〜9:30 | 朝食・身じたく | 自由に使える |
9:30〜10:20 | 自主学習①(50分ブロック) | 別の部屋に置く |
10:20〜10:30 | 休けい | さわらない |
10:30〜11:20 | 自主学習②(50分ブロック) | 別の部屋に置く |
11:30〜13:00 | 昼食・家の用事 | 自由に使える |
13:00〜14:30 | 自由時間(ゲーム・動画) | 自由に使える |
14:30〜15:20 | 自主学習③(50分ブロック) | 別の部屋に置く |
15:30〜18:00 | 友達と遊ぶ・自由時間 | 自由に使える |
21:30〜22:00 | 読書・1週間の記録 | リビングに置く |
よくある疑問
スマホを完全に手放したほうがよいですか。
必ずしも手放す必要はありません。連絡や調べ物にも使う道具なので、「使う時間」と「使わない時間」をはっきり分けるほうが現実的です。
友達からの連絡を待っているときは、どうすればよいですか。
「あと25分したら返事するね」と先に送っておくのがおすすめです。相手も安心しますし、自分も机に向かっているあいだ気がそれにくくなります。
25分も集中できないのですが、時間を短くしてもよいですか。
もちろん大丈夫です。最初は15分から始めてみて、慣れてきたら少しずつのばしていく方法もあります。
家の人にスマホを取り上げられそうで不安です。
自分から「夜9時から30分はスマホをリビングに置くね」と家の人に伝えると、信頼が増えていきます。約束を守る姿が見えると、自由に使える時間も増えやすくなります。
小さな仕切りが、机の前の時間を変えていく
最初はスマホ1台と、開いたままになった問題集の1問目だけだった机の上も、続けるうちに、書き終わったページの厚みと、○のついたカレンダーと、机のはじにきちんと伏せられたスマホが並ぶようになります。スマホを敵にする必要はなく、勉強とのあいだに小さな仕切りを置くだけで、机の前の時間はずいぶん落ち着いて流れるようになります。
明日からの一手は、今夜の25分だけスマホを別の部屋に置いて、問題集を1ページだけ進めてみることです。続けやすい型が見えてきたら、テスト前の計画の立て方 もあわせて読んでおくと、1週間・1か月の見通しが立てやすくなります。完ぺきな集中を目指す必要はなく、続けやすい小さな仕切りを、自分の生活の中にひとつずつ増やしていけば、それで十分です。
