原稿用紙の使い方と読みやすい書き方のコツ

原稿用紙の使い方と読みやすい書き方のコツの記事を表すモノクロ漫画風イラスト

原稿用紙の使い方を、題名・名前・本文の書き出しのルールでやさしく整理します。句読点やかぎかっこのマスの使い方、行頭の決まりまで、はじめての作文で迷いやすいところを確かめられます。

目次

  1. 原稿用紙の各場所の名前
  2. 原稿用紙の基本
  3. 題名と名前の書き方
  4. 題名と名前の置き場所
  5. 段落のはじめのあけ方
  6. 句読点とかぎかっこの置き方
  7. 記号の置き方の早見表
  8. 読みやすく見せる小さな工夫
  9. 読みやすくするためのチェック
  10. 数字や英字のあつかい
  11. 原稿用紙の題名・名前・本文の配置例
  12. 読書感想文の書き出し見本
  13. 運動会の作文の書き出し見本
  14. 家族への手紙の書き出し見本
  15. 日記風の書き出し見本
  16. やってみよう・自分の名前で練習する
  17. よくある疑問
  18. 一マス一マスの積み重ねが、伝わる作文を作る

まっさらな原稿げんこう用紙ようしまえにして、えんふでったところでまる。「題名だいめいはどこにくんだっけ。名前なまえはどのくだりだっけ。」マスをじっとつめても、こたえがすぐにはてこない。読書どくしょ感想かんそうぶん作文さくぶん宿題しゅくだいで、そんなふうにとまどった経験けいけんはありませんか。原稿げんこう用紙ようし書き方かきかたには、いくつかのきまった場所ばしょがあり、そのルールは、一度いちどおぼえれば学年がくねんわってもずっと使つかえます。

原稿げんこう用紙ようしのルールは、それほどおおくありません。題名だいめい名前なまえ置き場おきばしょ段落だんらくのはじめのあけかた句読点くとうてんとかぎかっこのかた。このみっつを中心ちゅうしんととのえれば、ためがきちんとととのった作文さくぶんになります。さらに、おおきさや漢字かんじとひらがなのバランスといったちいさなくふうをくわえると、読み手よみてにとって、ずっとみやすい作文さくぶんになります。この記事きじでは、原稿げんこう用紙ようし基本きほんルールから、みやすくせるコツまでをじゅんていきます。

原稿げんこう用紙ようしかく場所ばしょ名前なまえ

原稿げんこう用紙ようしには、ふつうよんひゃくつめのものとひゃくつめのものがあります。学校がっこうでよく使つかうのは、よんひゃくつめがおおいです。たてにじゅうマス、よこじゅうこうならんでいて、わせてよんひゃくマスになります。いちマスにひらがな・カタカナ・漢字かんじ一文字ひともじずつくのが基本きほんのルールです。マスのかずかぞえながらくと、いまどのくらいいたかが、はっきりとわかります。

原稿げんこう用紙ようしは、ふつうたてきで使つかいます。たてきでは、いちばんみぎくだりからきはじめ、うえからしたにむかってきすすめます。一行いっこうきおわったら、ひとつひだりくだりにうつります。いちまいぜんぶきおわるころには、いちばんひだりくだりまでたどりいているはずです。きはじめの方向ほうこうきすすめる方向ほうこう。このふたつを最初さいしょにおぼえておくと、きながらまよわずにすみます。

原稿げんこう用紙ようし基本きほん

ばしょ

はたらき

いちばんみぎくだり

きはじめのくだり

うえのマス

くだり最初さいしょ文字もじ

したのマス

くだり最後さいご文字もじ

いちばんひだりくだり

きおわりにちかづくくだり

題名だいめい名前なまえ書き方かきかた

題名だいめいは、原稿げんこう用紙ようしのいちばんみぎくだりきます。題名だいめいは、くだりうえからマスかさんマスほどあけてからきはじめるのが、よくるルールです。さんマスあけにするかマスあけにするかは、学校がっこう先生せんせいのしじにあわせましょう。なが題名だいめいマスまでだとはみてしまうときには、もうすこしあけて、題名だいめいがきれいにおさまるようにくふうします。

名前なまえは、題名だいめいつぎくだりきます。名前なまえは、くだりしたのほうにそろえてくのがふつうです。したからいちマスかマスあけて、自分じぶん名前なまえのいちばんがそろうようにくと、ためがきれいになります。みょう名前なまえのあいだは、いちマスあけることがおおいです。学校がっこうによっては、名前なまえまえに「くみ」「ばん」をくこともあるので、先生せんせいのしじにあわせてきましょう。

題名だいめい名前なまえ置き場おきばしょ

くもの

場所ばしょ

ためのコツ

題名だいめい

一行いっこううえから2〜3マスあけて

ながさにわせてあけかたをくふう

名前なまえ

こう目の下めのしたのほうにそろえて

みょう名前なまえのあいだは1マスあけ

段落だんらくのはじめのあけかた

本文ほんぶんは、名前なまえつぎくだりからきはじめます。本文ほんぶん最初さいしょくだりと、あたらしい段落だんらくのはじめのくだりは、いちばんじょうのマスをひとつあけて、マスからきはじめます。これを「いちマスげる」「げ」とよびます。段落だんらくのはじまりをいちマスあけることで、「ここからあたらしいまとまりですよ」というあいずになります。ひとが、文章ぶんしょう切れ目きれめつけやすくなります。

段落だんらくは、話題わだいわるところでけます。おな話題わだいのあいだは、くだりをつめてきつづけます。いている話題わだいわったときに、くだりえて、あたらしい段落だんらくをはじめます。あたらしい段落だんらくのはじめは、わすれずにいちマスあけることが大切たいせつです。これまでにいた作文さくぶんを、もう一度いちど見直みなおしてみてください。段落だんらくのはじめがいちマスあいているところと、あいていないところがざっていることがあります。

句読点くとうてんとかぎかっこのかた

句読点くとうてん(「、」と「。」)は、文字もじといっしょにいちマス使つかいます。ふつうは、文字もじのすぐみぎのすみにちいさくきます。たてきの場合ばあい、マスのみぎじょうのところにきます。場所ばしょがちがうと、ぶさいくにえてしまうので、よくきましょう。れないうちは、ゆっくりていねいにいて、かたちをたしかめながらくのがおすすめです。

句読点くとうてんのうちほうには、もうひとつ大切たいせつなルールがあります。句読点くとうてんは、くだりのいちばんじょうのマスにきてはいけません。あたらしいくだりのはじめに「、」や「。」だけがぽつんとあるのは、ためがわるく、みづらくなります。文字もじといっしょになるように、くだりのおわりのマスにいっしょにれる、または、ひとつまえ文字もじのところで調節ちょうせつするのがよいです。これを「ぶらげ」とよぶこともあります。

かぎかっこ(「」)も、原稿げんこう用紙ようしではいちマス使つかいます。「(はじめのかぎ)」と「」(とじのかぎ)も、それぞれいちマスずつです。会話かいわぶんくときは、くだりえて、うえのマスから「をきはじめることがおおいです。会話かいわのおわりの」と「。」は、ひとつのマスにいっしょにれます。「。」だけがくだりうえにこないように、句読点くとうてんおなじようにをつけましょう。

記号きごうかた早見はやみひょう

記号きごう

使つかうマス

をつけるてん

1マス(右上みぎうえ

くだりのいちばんじょうにこないようにする

1マス(右上みぎうえ

くだりのいちばんじょうにこないようにする

1マス

会話かいわぶんくだりえてきはじめる

1マス

「。」とおなじマスにまとめてれる

みやすくせるちいさな工夫くふう

原稿げんこう用紙ようしのルールがかったら、つぎは「みやすくせる」ためのちいさなくふうにもをつけてみてください。たとえば、おおきさをそろえること。いちマスのなかおおきすぎてもちいさすぎても、ぱっとたときにみづらくなります。マスの中心ちゅうしんに、ちょうどよいおおきさでく。ていねいにくだけで、作文さくぶんためはぐっとよくなります。

もうひとつ、漢字かんじのところでとくにをつけたいことがあります。漢字かんじは、ひらがなよりすこおおきくくと、みやすくえます。おなじマスのなかでも、ひらがなはマスのまんなか漢字かんじはマスいっぱいに、というふうに、すこおおきさをえるだけで、文章ぶんしょうのメリハリがます。きおわったら、原稿げんこう用紙ようしすこしはなれたところからながめてみてください。のそろいかたが、ためをおおきくめます。

みやすくするためのチェック

  • いちマスに一文字ひともじを、まんなかによせて
  • 漢字かんじはひらがなよりすこおおきめにそろえる
  • 段落だんらくのはじめは、かならいちマスあける
  • 句読点くとうてんとかぎかっこは、くだりのいちばんじょうにこないようにする
  • きおわったら、すこしはなれてながめてみる

数字すうじ英字えいじのあつかい

たてきの原稿げんこう用紙ようしでは、数字すうじはふつうかん数字すうじ使つかいます。「3年生ねんせい」ではなく「さん年生ねんせい」、「2025ねん」ではなく「れいねん」ときます。いちマスに一文字ひともじずつくので、「れいねん」はマスを使つかいます。横書よこがきの原稿げんこう用紙ようしのときには、算用さんよう数字すうじ(1, 2, 3 など)を使つかうこともあります。学校がっこうでどちらを使つかうかは、先生せんせいにたしかめてみると安心あんしんです。

英字えいじ記号きごうも、原則げんそくとしていちマスに一文字ひともじ使つかいます。ただし、英字えいじのときには、文字もじいちマスにれるルールにしている学校がっこうもあります。原稿げんこう用紙ようし使い方つかいかたは、いきや学校がっこうによってすこしちがう部分ぶぶんがありますから、まよったときは先生せんせいいてみるのがいちばんはやいです。基本きほんのルールをおぼえておけば、いきによるこまかいにも、自分じぶんづけるようになります。

原稿げんこう用紙ようし題名だいめい名前なまえ本文ほんぶん配置はいちれい

原稿げんこう用紙ようし書き出かきだしは、最初さいしょさんこう大体だいたいのかたちがまります。したに、読書どくしょ感想かんそうぶん運動会うんどうかい作文さくぶん家族かぞくへの手紙てがみ日記にっきふうよっつの書き出かきだしを、配置はいちれいとしてまとめました。ひょういてあるのは、りつける文章ぶんしょうではなく「どのくだりなにを、どこからくか」という場所ばしょ決め方きめかたです。題名だいめいのあけかた名前なまえ置き場おきばしょ本文ほんぶんのはじまりのいちマスあけを、手元てもと原稿げんこう用紙ようしでためしてみてください。

読書どくしょ感想かんそうぶん書き出かきだ見本みほん

くだり

書き方かきかた

一行いっこう

「○○をんで」(うえからマスあけてく)

こう

名前なまえしたのほうにそろえてく(みょう名前なまえのあいだはいちマスあけ)

さんこう

いちマスあけて「ぼくは、夏休なつやすみにこのほんみました。」ときはじめる

運動会うんどうかい作文さくぶん書き出かきだ見本みほん

くだり

書き方かきかた

一行いっこう

運動会うんどうかい思い出おもいで」(うえからさんマスあけてく)

こう

名前なまえしたのほうにそろえて

さんこう

いちマスあけて「秋晴あきばれのそらした運動会うんどうかいがはじまりました。」ときはじめる

家族かぞくへの手紙てがみ書き出かきだ見本みほん

くだり

書き方かきかた

一行いっこう

「おばあちゃんへ」(うえからマスあけてく)

こう

名前なまえしたのほうにそろえて

さんこう

いちマスあけて「お元気げんきですか。こちらはみんな元気げんきです。」ときはじめる

日記にっきふう書き出かきだ見本みほん

くだり

書き方かきかた

一行いっこう

あきいちにち」(うえからさんマスあけてく)

こう

名前なまえしたのほうにそろえて

さんこう

いちマスあけて「今日きょうあさから、そらたかあおえました。」ときはじめる

どの見本みほんも、題名だいめい名前なまえ本文ほんぶんさんこう書き出かきだしのかたちがととのいます。本文ほんぶん最初さいしょいちマスあけをわすれないことが、いちばん大切たいせつなポイントです。きはじめの一文いちぶんは、なるべくみじかくまとめると、そのさきがつづけやすくなります。ながこうとせず、まず一文いちぶんききるところからはじめてみてください。

やってみよう・自分じぶん名前なまえ練習れんしゅうする

「やってみよう」として、まずは原稿げんこう用紙ようしのいちばんみぎくだりに、お気に入きにいりのほん題名だいめいと、自分じぶん名前なまえだけを練習れんしゅうをしてみてください。なんかいかやってみると、マスあけとさんマスあけのためのちがいや、名前なまえのそろえかたが、にしみこんでいきます。つぎに、そのほんのあらすじを五行ごぎょうくらいでいてみます。段落だんらくのはじめをいちマスあけることをわすれずに。練習れんしゅうかずが、はやさをえていきます。

もうひとつの練習れんしゅうとして、自分じぶんいた作文さくぶんを、家族かぞくにチェックしてもらう方法ほうほうがあります。原稿げんこう用紙ようしのルールにっているところと、もうすこしなおしたいところに、家族かぞくにしるしをれてもらいます。自分じぶんではづかなかったちいさなちがいが、ひとだとぱっとつかることがあります。なおすたびに、原稿げんこう用紙ようし使い方つかいかたからだになじんでいきます。

よくある疑問ぎもん

題名だいめいなにマスあけるのがただしいのか。

学校がっこう先生せんせいのしじによってすこしちがいます。おおくの場合ばあいマスからさんマスあけます。なが題名だいめいのときは、もうすこしあけてバランスをとります。

段落だんらくわりがマスの真ん中まんなかわったときはどうするか。

のこりのマスはあけたままにして、つぎ段落だんらくのはじめは、あたらしいくだりからいちマスあけてきはじめます。

まちがえてしまったはどうなおせばよいか。

けしゴムでていねいにして、もう一度いちどきなおします。したあとがきたなくならないように、ゆっくりすのがコツです。

いちマスいちマスの積み重つみかさねが、つたわる作文さくぶんつく

読書どくしょ感想かんそうぶんくときも、一行いっこうからの順番じゅんばんおなじです。題名だいめいマスあけて、名前なまえつぎくだりしたのほうに。本文ほんぶんは、名前なまえつぎくだりから、いちマスあけてきはじめます。最初さいしょ段落だんらくきおえたら、原稿げんこう用紙ようしぜんたいをすこしはなれてながめてみてください。文字もじのならびがととのっているかどうかが、一目いちもくかります。

原稿げんこう用紙ようしのルールは、一度いちどおぼえてしまえば、ずっと使つかえる宝物ほうもつのようなしきです。回数かいすうえるほど、ルールはになじんでいきます。ぶん組み立くみたてや句読点くとうてんかたをもっとととのえたいときは、句読点くとうてんかた主語しゅご述語じゅつごつけかたんでみてください。いちマスいちマスのていねいな積み重つみかさねが、いつかかならず、ひとこころにとどく作文さくぶんつくってくれます。