中学校国語の接続語の種類と「だから・しかし・つまり」の使い分け・読解への活かし方

中学校国語の接続語の種類と「だから・しかし・つまり」の使い分け・読解への活かし方の記事を表すモノクロ漫画風イラスト

「だから」「しかし」「つまり」などの接続語を、順接・逆接・説明など6つの働きで整理します。読解で筆者の主張を見つける手順、書くときの選び方、やりがちなNG例と直し方を、例文付きで解説します。

目次

  1. 結論:接続語は前後の文をつなぐ「矢印」。働きで分けて選ぶ
  2. 接続語の働き早見表(6つの分類)
  3. まず「だから・しかし・つまり」を使い分ける
  4. だから|前が原因、後ろが結果(順接)
  5. しかし|後ろに逆のことがくる(逆接)
  6. つまり|前を言いかえてまとめる(説明)
  7. 文章を読むときは接続語に印をつける
  8. 「しかし」「つまり」の後ろに筆者の主張が出やすい
  9. 接続語を選ぶときのチェック
  10. なぜ接続語で文章が伝わりやすくなるのか
  11. やりがちなNG例と直し方
  12. NG1:接続語を入れすぎる
  13. NG2:順接と逆接を取り違える
  14. NG3:「つまり」の後ろが言いかえになっていない
  15. 接続語の使い分け例文一覧
  16. よくある疑問
  17. まとめ

説明文や論説文を読んでいて、文と文のつながりが急に分からなくなることがあります。多くの場合、そのつまずきの目印になっているのが「だから」「しかし」「つまり」といった接続語です。

接続語は、前の文と後ろの文がどんな関係かを示す道しるべです。種類を働きごとに整理しておくと、読むときは筆者の主張を見つけやすくなり、書くときは文章の流れを自分で整えられるようになります。

結論:接続語は前後の文をつなぐ「矢印」。働きで分けて選ぶ

  • 接続語は前後の文の関係を示す目印です。「順接・逆接・並立・対比・説明・転換」の6つの働きに分けると選びやすくなります。
  • 読解では接続語に印をつけると、「しかし」「つまり」の後ろに筆者の主張が置かれやすいと分かります。
  • 書くときは、つながりが切れて読みにくい場所にだけ接続語を補い、入れすぎないのが読みやすさのコツです。
  • まず「だから・しかし・つまり」の3語を使い分けられれば、説明文も意見文も流れが整います。

接続語の働き早見表(6つの分類)

接続語は、前後の文の関係によって大きく6つに分けられます。まずは代表的な語と働きを一覧で押さえましょう。

働き

代表的な接続語

前後の関係

順接

だから・すると・したがって

前が原因・理由、後ろがその結果になる

逆接

しかし・けれども・ところが

後ろに、前から予想されるのと逆のことがくる

並立・添加

また・そして・さらに・しかも

前に後ろを並べる、または付け加える

対比・選択

一方・または・あるいは

前後を比べる、またはどちらかを選ぶ

説明・補足

つまり・なぜなら・たとえば・ただし

前を言いかえる・理由を示す・例を挙げる・条件を補う

転換

さて・ところで・では

話題を前から別のものへ変える

まず「だから・しかし・つまり」を使い分ける

6つの働きの中でも、説明文と意見文でとくに出番が多いのがこの3語です。1つずつ働きと例文を確認します。

だから前が原因、後ろが結果(順接)

「だから」は、前の文が原因や理由になり、後ろの文がその結果になるときに使います。「朝から雨が降っていた。だから、遠足は延期になった。」のように、前の出来事から後ろの結論が自然に導かれる関係です。

しかし後ろに逆のことがくる(逆接)

「しかし」は、前の文から予想される内容と、後ろの文が逆になるときに使います。「練習を重ねた。しかし、本番では力を出しきれなかった。」のように、期待と結果が食い違う関係を示します。説明文では筆者が主張を強める前置きとしてよく使われます。

つまり前を言いかえてまとめる(説明)

「つまり」は、前の文の内容を別の言い方でまとめ直すときに使います。「このパンは毎日昼前に売り切れる。つまり、それだけ人気があるということだ。」のように、前の事実から要点を引き出します。「つまり」の後ろには、筆者の言いたいことが置かれやすい点も覚えておきましょう。

文章を読むときは接続語に印をつける

接続語は、説明文・論説文を読み解くときの道しるべです。読みながら印をつけておくと、筆者の主張や文章の構造が見えやすくなります。

  1. ステップ1:段落を読みながら、「しかし」「つまり」「だから」などの接続語すべてに丸をつける。
  2. ステップ2:丸をつけた語の上に「順」「逆」「説」など働きの記号を書きこみ、前後の関係を意識する。
  3. ステップ3:逆接「しかし」と説明「つまり」の後ろの文に線を引く。主張や要点が置かれやすい場所だからである。

「しかし」「つまり」の後ろに筆者の主張が出やすい

説明文では、一般的な意見を述べたあとに「しかし」で打ち消し、自分の主張を置く形がよく使われます。また「つまり」「このように」の後ろには、それまでの内容をまとめた一文が来ます。この2か所に注目すると、長い文章でも要点を短い時間で拾えます。

接続語を選ぶときのチェック

書いた文章の接続語が適切かどうかは、次の項目で見直せます。

  • 前の文と後ろの文の関係を、その接続語が正しく表しているか
  • 順接「だから」と逆接「しかし」を取り違えていないか
  • 同じ接続語を、短い範囲で何度も繰り返していないか
  • 接続語を消しても意味が通る箇所に、無理に入れていないか

なぜ接続語で文章が伝わりやすくなるのか

接続語は、書き手の頭の中にある「文と文の関係」を、読み手に見えるようにする道具です。関係が言葉で示されていないと、読み手は前後のつながりを自分で推測しながら読むことになり、負担が大きくなります。

逆に、接続語が正しく置かれていると、読み手は次に何がくるかを予測しながら読めます。「しかし」が見えれば逆のことが、「つまり」が見えればまとめが来ると分かります。これが、接続語で文章が読みやすくなる理由です。

やりがちなNG例と直し方

接続語は、多すぎても少なすぎても読みにくくなります。中学生がつまずきやすい3つのパターンを、直し方とあわせて確認します。

NG1:接続語を入れすぎる

一文ごとに「そして」「それから」を付けると、文章が単調になります。接続語は、つながりが切れて読みにくい場所にだけ補うのが原則です。時間の流れが明らかな場面では、思いきって省いた方が引きしまります。

NG2:順接と逆接を取り違える

前後が逆の関係なのに「だから」でつなぐと、文の意味がねじれます。「たくさん練習した。だから、本番で失敗した。」は不自然で、正しくは「しかし」です。前後が「そのとおりの結果」か「逆の結果」かで、順接と逆接を選び分けましょう。

NG3:「つまり」の後ろが言いかえになっていない

「つまり」は、前の内容をまとめ直す語です。後ろに新しい話題や別の事実を続けると、読み手は混乱します。「つまり」を使ったら、その後ろが前の文の言いかえや要約になっているかを必ず確かめましょう。

接続語の使い分け例文一覧

働きごとに、接続語の使い方が分かる短い例文を一覧にまとめます。前後の文の関係に合わせて選ぶときの見本にしてください。

働き(接続語)

例文

順接(だから)

準備に時間をかけた。だから、当日は落ち着いて発表できた。

逆接(しかし)

何度も見直した。しかし、提出したあとに小さな誤りに気づいた。

並立・添加(また)

この方法は時間がかからない。また、誰でもすぐに始められる。

対比(一方)

兄は外で体を動かすのが好きだ。一方、弟は家で本を読むことが多い。

説明・言いかえ(つまり)

一週間で千個売れた。つまり、一日に百個以上が選ばれている。

理由(なぜなら)

私は朝の学習をすすめたい。なぜなら、頭が最もよく働く時間だからである。

例示(たとえば)

身近な道具にも工夫がある。たとえば、消しゴムの角は文字を消しやすい形をしている。

補足・条件(ただし)

この行事は誰でも参加できる。ただし、事前の申しこみが必要である。

転換(さて)

ここまで準備の話をしてきた。さて、当日の流れを確認しよう。

よくある疑問

接続詞と接続語は同じものですか。

接続詞は品詞の名前、接続語は文の中での働きの名前です。「しかし」のような接続詞のほか、「それなのに」など複数の語のまとまりも接続語として働きます。

接続語は多く使った方がよいのですか。

いいえ。つながりが切れて読みにくい場所にだけ補うのが基本です。入れすぎると、かえって読みにくくなります。

読解問題で接続語の穴うめが苦手です。

空欄の前と後ろの文の関係を先に見分けましょう。前後が逆なら逆接、言いかえなら説明、と関係から選ぶと当てやすくなります。

まとめ

接続語は、前後の文の関係を示す矢印です。順接・逆接・並立・対比・説明・転換の6つに分けて整理しておけば、読むときは筆者の主張を見つけやすく、書くときは流れを自分で整えられます。まずは「だから・しかし・つまり」の3語を、前後の関係を確かめながら選ぶことから始めてみてください。