主語と述語と修飾語の見つけ方と文を短く書くコツ

主語と述語と修飾語の見つけ方と文を短く書くコツの記事を表すモノクロ漫画風イラスト

文の中の主語と述語をはっきりさせるコツを、作文でよくあるつまずきの例でやさしく整理します。「だれが」「どうする」を一文ずつ確かめる手順で、伝わる文の組み立て方をたしかめられます。

目次

  1. 主語は「だれが・何が」を表す言葉
  2. 述語は「どうする・どんなだ」を表す言葉
  3. 主語と述語のペアの例
  4. 修飾語はくわしく説明する言葉
  5. 修飾語の役わりの例
  6. 主語と述語を近づけると分かりやすい
  7. 書きかえの前と後
  8. 一文を短く区切るコツ
  9. 迷ったときのチェック
  10. 例文で確かめる主語・述語・修飾語
  11. やってみよう・自分の文を見直す
  12. よくある疑問
  13. 主語と述語が見えると、文がやさしくなる

いた作文さくぶんに、「ここ、なにいたいの?」と先生せんせいからあかペンがはいる。読み返よみかえしてみると、自分じぶんでもなにつたえたかったのかがすぐにはからない。そんなときのおおくは、ぶんなかで「だれが」「どうする」のところがはっきりしていないことがはらいんです。日本語にほんごぶんには、ぶん中心ちゅうしんになる「主語しゅご」と「述語じゅつご」というはたらきがあります。このふたつがそろっていて、ちかくにあるだけで、ぶんはぐっとみやすくなります。

主語しゅご述語じゅつごというと、むずかしそうにこえるかもしれません。けれども、つけかたはとてもかんたんで、じるしになるちいさな言葉ことばがあるだけです。それに、主語しゅご述語じゅつごのあいだにはいる「修飾しゅうしょく」とのバランスをかんがえるだけで、ながくなりすぎたぶんも、するするとめるぶんわります。この記事きじでは、主語しゅごつけかた述語じゅつごつけかた修飾しゅうしょくやくわり、主語しゅご述語じゅつごちかづけてぶんみじかくするコツを、ひとつずつ整理せいりします。

主語しゅごは「だれが・なにが」をあらわ言葉ことば

主語しゅごというのは、ぶんなかで「だれが」「なにが」にあたる言葉ことばのことです。「ねこがねむる」というぶんでは、「ねこが」が主語しゅごです。「ぼくはほんむ」では、「ぼくは」が主語しゅごにあたります。ぶんなかで、「どうする」「どんなだ」「なんだ」のもとになっているひとやもの。それが主語しゅご正体しょうたいです。日本語にほんごでは、「は」や「が」のようなちいさな言葉ことば主語しゅごうしろにつくことがおおいので、これをじるしにするとつけやすくなります。

ただし、日本語にほんごぶんでは、主語しゅごかれていないこともあります。「学校がっこうきます」というぶんには、はっきりとした主語しゅごがありません。けれども、はなしている場面ばめんから「わたしが」だとわかるので、自然しぜんつうじます。はな言葉ことばではこれでよくても、作文さくぶんくときは、はじめてひとにもわかるように、できるだけ主語しゅごれてくと親切しんせつです。とくに、ひとがたくさんてくるぶんでは、主語しゅごをはっきりきましょう。

述語じゅつごは「どうする・どんなだ」をあらわ言葉ことば

述語じゅつごは、ぶんなかで「どうする」「どんなだ」にあたる言葉ことばです。「ねこがねむる」では「ねむる」が述語じゅつごです。「そらあおい」では「あおい」、「あれはいぬだ」では「いぬだ」が述語じゅつごにあたります。うごき・ようす・なにであるかのうち、どれかをあらわしています。主語しゅごが「だれ・なに」、述語じゅつごが「どうした・どんなだ・なんだ」と、ペアでおぼえるとかりやすくなります。

日本語にほんごぶんでは、述語じゅつごはふつうぶんのいちばんわりにます。「わたしは、きのう公園こうえんともだちとあそんだ」というぶんでは、いちばんうしろの「あそんだ」が述語じゅつごです。ながぶんほど、述語じゅつごとおくなりがちです。ぶんわりまでていねいにみ、最後さいご言葉ことばが「どうした」「どんなだ」「なんだ」のどれにあたるかをかんがえると、述語じゅつごをきちんとつかむことができます。

主語しゅご述語じゅつごのペアのれい

ぶん

主語しゅご

述語じゅつご

ねこがねむる。

ねこが

ねむる

そらあおい。

そら

あお

ぼくは小学生しょうがくせいだ。

ぼくは

小学生しょうがくせい

あかぐみのおうえんがおおきい。

おうえんが

おおきい

おとうとほんむ。

おとうと

修飾しゅうしょくはくわしく説明せつめいする言葉ことば

ほかの言葉ことばをくわしく説明せつめいする言葉ことばがあります。これを「修飾しゅうしょく」とよびます。主語しゅご述語じゅつごのあいだにはいることもあれば、「あかはながさく。」の「あかい」のように、主語しゅごよりまえることもあります。たとえば「おとうとほんむ」を、「おとうとはきのう公園こうえんほんむ」ときかえてみましょう。「きのう」「公園こうえんで」があたらしくはいった修飾しゅうしょくです。「いつ」「どこで」「どんなふうに」をくわしくして、場面ばめんのイメージをはっきりさせるはたらきをしています。

修飾しゅうしょくには、いろいろな種類しゅるいがあります。「あか帽子ぼうし」のように名詞めいしをくわしくする言葉ことば修飾しゅうしょくひとつです。「ゆっくりあるく」のようにうごきをくわしくする言葉ことば修飾しゅうしょくです。ぶんをていねいにこうとすると、自然しぜん修飾しゅうしょくかずがふえます。それ自体じたいわるいことではありませんが、れすぎると、主語しゅご述語じゅつごとおざかってしまい、ぶん意味いみつたわりにくくなります。

修飾しゅうしょくやくわりのれい

もとのぶん

修飾しゅうしょくをたしたぶん

たした修飾しゅうしょく

おとうとほんむ。

おとうとはきのうほんむ。

きのう

おとうとほんむ。

おとうと図書としょしつほんむ。

図書としょしつ

おとうとほんむ。

おとうとはゆっくりほんむ。

ゆっくり

はながさく。

あかはながさく。

あか

ねこがはしる。

ちいさなねこがはしる。

ちいさな

主語しゅご述語じゅつごちかづけるとかりやすい

「ぼくはあかぐみのおうえんでおおきなこえでがんばっているひとがたくさんいてうれしかった。」というぶん見直みなおしてみます。主語しゅごは「ぼくは」ですが、述語じゅつごの「うれしかった」までのあいだに、いろいろな言葉ことばがはさまっています。これが、みづらさのいちばんのげんいんです。主語しゅご述語じゅつごのあいだがながくなりすぎると、ひとはとちゅうでどうまよってしまいます。

おなじことをうのにも、主語しゅご述語じゅつごちかづけてくと、ぐっとかりやすくなります。「あかぐみのおうえんでは、おおきなこえでがんばっているひとがたくさんいた。ぼくはそれをてうれしかった。」ときなおすと、それぞれのぶんがすっきりします。ぶんみやすくするには、主語しゅご述語じゅつごのあいだをできるだけみじかくする。これが、作文さくぶん大切たいせつなコツのひとつです。

きかえのまえのち

きかえまえ

きかえ

ぼくはあかぐみのおうえんでおおきなこえでがんばっているひとがたくさんいてうれしかった。

あかぐみのおうえんでは、おおきなこえでがんばっているひとがたくさんいた。ぼくはそれをてうれしかった。

わたしはきのう図書館としょかんりたほんがとてもおもしろくてよるまでみつづけた。

わたしはきのう、図書館としょかんほんりた。そのほんはとてもおもしろく、よるまでみつづけた。

一文いちぶんみじか区切くぎるコツ

ぶんかりやすくするには、一文いちぶんみじか区切くぎることも大切たいせつです。ひとつのぶんに、できごとをふたつもみっつもつめこむと、ながすぎてしまいます。なるべく、ひとつのぶんいたいことをひとつにしぼりましょう。ながくなりそうだとかんじたら、ぶんをふたつにける。これをしきするだけで、作文さくぶんはずいぶんみやすくなります。

ぶんみじか区切くぎるためには、句点くてん(「。」)を上手じょうずつことが大切たいせつです。ひとつのうごきやひとつのできごとをいたら、いちど「。」で区切くぎります。つぎぶんでは、べつのことをきはじめます。このコツを使つかって作文さくぶんきなおすと、まえよりつたえたいことがはっきりえるようになります。

まよったときのチェック

  • 主語しゅごは「だれが・なにが」をあらわしているか
  • 述語じゅつごは「どうする・どんなだ・なんだ」をあらわしているか
  • 主語しゅご述語じゅつごのあいだに、修飾しゅうしょくはいりすぎていないか
  • 一文いちぶんなかに、できごとがふた以上いじょうはいっていないか
  • こえしてんで、ひといきめるながさか

例文れいぶんたしかめる主語しゅご述語じゅつご修飾しゅうしょく

みじかぶんをいくつかえらんで、主語しゅご述語じゅつご修飾しゅうしょくこたわせをひょうにまとめました。自分じぶんいた作文さくぶん一文いちぶんと、したひょうぶんくらべてみてください。主語しゅご述語じゅつごのあいだに、修飾しゅうしょくがいくつはいっているか、自分じぶんぶんくらべることで、ぶん組み立くみたてぐせがえてきます。ひょうのとおりに自分じぶんでも書き出かきだしてみると、つけかたになじんできます。

例文れいぶん

主語しゅご

述語じゅつご

修飾しゅうしょく

ねこがゆっくりあるく。

ねこが

ある

ゆっくり

おとうとはきのうほんんだ。

おとうと

んだ

きのう / ほん

あかいリボンがかぜにゆれる。

リボンが

ゆれる

あかい / かぜ

ぼくは公園こうえんあにあそんだ。

ぼくは

あそんだ

公園こうえんで / あに

そらあさからとてもあおい。

そら

あお

あさから / とても

はは台所だいどころ夕食ゆうしょくつくる。

はは

つく

台所だいどころで / 夕食ゆうしょく

修飾しゅうしょくれつると、「いつ」「どこで」「どんな」「なにを」のどれにあたるかがえてきます。修飾しゅうしょくをいくつまでにするというまりはありません。るべきなのは、主語しゅご述語じゅつごがはなれすぎていないか、ひとつのぶんにできごとがふた以上いじょうはいっていないかです。こえしてんでみて、ひといきみきれないとかんじたら、ぶんふたつにけることをためしてみてください。「だれが」「どうする」が一対いっついになっていれば、それだけでぶんとして成り立なりたちます。

やってみよう・自分じぶんぶん見直みなお

作文さくぶん一文いちぶんずつ見直みなおしてみましょう。それぞれのぶんに「おも」「じゅつ」とえんふで書き入かきいれて、主語しゅご述語じゅつご場所ばしょをたしかめます。「おも」と「じゅつ」がとなり同士どうしになっているぶんは、するするとめます。あいだに修飾しゅうしょくがたくさんはさまっているぶんは、おもいきってふたつにけます。なおわった作文さくぶんを、もう一度いちどこえして読み返よみかえしてみてください。

「やってみよう」として、自分じぶんまえいた作文さくぶんひとつえらび、ぶんごとに主語しゅご述語じゅつごしるしをつけてみてください。主語しゅごつからないぶんがあったら、してみる。主語しゅご述語じゅつごのあいだがながすぎるとかんじたら、ぶんふたつにけてみる。これだけで、自分じぶん文章ぶんしょうのクセがすこしずつえてきます。クセがえれば、つぎ作文さくぶんをつける場所ばしょもはっきりします。

よくある疑問ぎもん

日本語にほんごでは主語しゅごがよくはぶかれるといたが本当ほんとうか。

本当ほんとうです。はなしている場面ばめんではっきりしているときは、主語しゅごかなくてもつうじます。ただ、作文さくぶん説明せつめいぶんでは、はじめてひとにもかるように、できるだけいておくとよいです。

「ぼくはうれしい」は主語しゅご述語じゅつごだけのぶんか。

はい、そうです。とてもみじかぶんですが、ぶんとして成り立なりたちます。みじかぶんをいくつかつなぐと、リズムのよい文章ぶんしょうになります。

修飾しゅうしょくはあったほうがよいのか、ないほうがよいのか。

あるとくわしくなりますが、れすぎるとみづらくなります。ひとつのぶん修飾しゅうしょくふたつくらいまでをめやすにすると、みやすくけます。

主語しゅご述語じゅつごえると、ぶんがやさしくなる

きなおした作文さくぶんは、もう一度いちど読み返よみかえしてから提出ていしゅつします。主語しゅご述語じゅつごのあいだがすっきりしていれば、ひとはとちゅうでまよいません。ぶんみじか区切くぎる、修飾しゅうしょくらす、主語しゅご述語じゅつごちかづける。このみっつをとおすだけで、作文さくぶんみやすくなります。

主語しゅご述語じゅつごをはっきりさせる練習れんしゅうは、作文さくぶんだけでなく、ふだんの話し方はなしかたにもつながります。だれかになにかをつたえるとき、あたまなかで「だれが」「どうする」を一度いちどたしかめてからはなすと、相手あいてにとってかりやすくなります。ぶん組み立くみたてをもっとととのえたいときは、句読点くとうてんかたつなぎ言葉ことば使い方つかいかたんでみてください。文章ぶんしょうくたびに、すこしずつ自分じぶん言葉ことばそだっていきます。