句読点の打ち方のコツと文が読みやすくなる場所

一枚の文章を声に出して句読点を確かめる女子小学生のモノクロ線画

読点(、)と句点(。)の使い方を、文を区切るはたらきのちがいでやさしく整理します。声に出して読みやすい文の作り方や、読点をうつ目じるしを作文のれいで確かめられます。

目次

14項目
  1. 結論:「、」は息つぎをしたい場所に打ち、長い文は「。」で分ける
  2. 「、」と「。」のはたらきのちがい
  3. 読点と句点のはたらきの比べ表
  4. 「、」を打つと読みやすい場所
  5. 「、」を打ちすぎると起こること
  6. よい例とよくない例
  7. 「。」を打つときに気をつけること
  8. 一文の長さの目やす
  9. 自分の文を声に出して直す手順
  10. 直す手順の三ステップ
  11. 句読点の位置を見比べる修正前・修正後の例
  12. やってみよう・お気に入りの本で観察する
  13. 句読点のよくある疑問
  14. 小さな点が、文章のリズムをつくる

書き上かきあげた作文さくぶんを、声こえに出だして読よんでみたとき、息いきが苦くるしくなったことはありませんか。一文いちぶんがとても長ながくて、どこで息いきつぎをすればいいか分わからない。とちゅうで何なん度ども言葉ことばがつまる。

そんなときは、ほとんどの場合ばあい、句読点くとうてんの打うち方かたに原げんいんがあります。「、」がほとんどなく、ひとつの「。」までがとても長ながい文章ぶんしょうは、読よむ人ひとにとって息いきぐるしく、意味いみも追おいにくいものです。

句読点くとうてんのうち方かたには、じつは「これが正せいかい」というはっきりした決きまりはありません。それでも、「ここに打うつと読よみやすい」という目めやすはちゃんとあります。「、」と「。」を、どこに置おけば文ぶんが読よみやすくなるのか。それを知しって直なおすと、同おなじ内ないようの作文さくぶんでも、読よみやすさが大おおきく変かわることがあります。

結論けつろん:「、」は息いきつぎをしたい場所ばしょに打うち、長ながい文ぶんは「。」で分わける

  • 「、」は主語しゅごのあとや、いつ・どこでを表あらわす言葉ことばのあと、並ならべる言葉ことばのあいだなどに打うつと読よみやすくなります。
  • 「、」は入いれれば入いれるほどよいわけではなく、打うちすぎると文ぶんがぶつぎりになって読よみづらくなります。
  • 小学生しょうがくせいの作文さくぶんでは一文いちぶん40〜60字じくらいがめやすで、それより長ながくなりそうなときは「。」で二ふたつに分わけます。
  • 書かいたら声こえに出だして読よみ、息いきがつまる場所ばしょに「、」を足たし、長ながすぎる文ぶんを「。」で分わけて直なおします。

「、」と「。」のはたらきのちがい

「、」は「読点とうてん(とうてん)」とよばれ、文ぶんのとちゅうに打うつ点てんです。意味いみのかたまりを分わけたり、読よむときの息いきつぎの場所ばしょをしめしたりします。一方いっぽう、「。」は「句点くてん(くてん)」とよばれ、文ぶんの終おわりに打うちます。

「ここで一ひとつの文ぶんがおわり」というしるしです。「、」が文ぶんのなかの小ちいさな区切くぎり、「。」が文ぶんと文ぶんのあいだの大おおきな区切くぎり。この二ふたつは、はたらきがはっきりとちがいます。

句読点くとうてんには、じつははっきりとした「これが正せいかい」というルールがありません。打うち方かたは人ひとによって少すこしずつちがいます。それでも、「こういう場所ばしょに打うつと読よみやすい」という目めやすはあります。ルールというより、読よむ人ひとに親切しんせつにするためのくふう。そう考かんがえると、句読点くとうてんのうち方かたは、ぐんと気きが楽らくになります。

読点とうてんと句点くてんのはたらきの比くらべ表ひょう

記号きごう

名前なまえ

はたらき

うつ場所ばしょ

、

読点とうてん

文ぶんのとちゅうで区切くぎる

意味いみのかたまりのおわり

。

句点くてん

文ぶんのおわりを表あらわす

一ひとつの文ぶんの最後さいご

「、」を打うつと読よみやすい場所ばしょ

「、」を打うつと読よみやすくなる場所ばしょは、いくつかの目めやすにまとめられます。とくに、長ながい文ぶんでは、これらの場所ばしょに「、」を一ひとつ置おくだけで、文ぶんの意味いみがとてもつかみやすくなります。

長ながい作文さくぶんでも、これらの場所ばしょを意いしきして読点とうてんを打うちなおすだけで、息いきつぎがしやすい文ぶんになります。下したにまとめた目めやすを、声こえに出だして読よみながらためしてみてください。

  • 主語しゅごのあと(「ぼくは、きのう公園こうえんに行いった。」)
  • 長ながい修飾しゅうしょく語ごのあと(「赤あかいリボンのついた帽子ぼうしを、たなにしまった。」)
  • 並ならべる言葉ことばのあいだ(「ねこ、犬いぬ、うさぎが好すきだ。」)
  • 接続せつぞくのことばのあと(「しかし、ぼくはあきらめなかった。」)
  • いつ・どこでを表あらわす言葉ことばのあと(「きのう、図書館としょかんで本ほんを借かりた。」)

たとえば「ぼくはきのう公園こうえんで兄あにと弟おとうとと妹いもうととサッカーをした。」という文ぶんは、一気いっきに読よむと少すこし苦くるしいです。「ぼくはきのう、公園こうえんで兄あにと弟おとうとと妹いもうととサッカーをした。」と「、」を一ひとつ入いれるだけで、「いつ」と「どこで」のかたまりが見みえてきます。読点とうてんは、文ぶんの中なかの小ちいさな区切くぎりで、読よむ人ひとの目めと頭あたまを休やすませる役やくわりをしています。

「、」を打うちすぎると起おこること

読よみやすくしたいと思おもって、「、」をたくさん入いれすぎてしまうこともあります。たとえば「ぼくは、きのう、公園こうえんで、兄あにと、弟おとうとと、妹いもうとと、サッカーを、した。」と書かくと、こんどは細こまかく区切くぎれすぎて、文ぶんがぶつぎりに感かんじられます。

文ぶんの流ながれがじゃまされてしまい、かえって読よみづらくなるのです。読点とうてんは、入いれれば入いれるほどよいわけではありません。

読点とうてんを打うつときの目めやすは、「ここで一度いちど息いきをついてもらいたい」と思おもう場所ばしょだけです。文ぶんを声こえに出だして読よんでみて、息いきつぎをしたいと自然しぜんに感かんじる場所ばしょに打うつと、ちょうどよくなります。

読よみなれた本ほんのなかで読点とうてんがどこに打うたれているかを見みるのも、よい勉強べんきょうになります。すきな本ほんを一いっさつ開ひらいて、読点とうてんの場所ばしょだけえん筆ふでで印しるしをつけてみると、何なにかが見みえてきます。

よい例れいとよくない例れい

よくない例れい

よい例れい

ぼくは、きのう、公園こうえんで、兄あにと、サッカーをした。

ぼくはきのう、公園こうえんで兄あにとサッカーをした。

朝食ちょうしょくを食たべて学校がっこうに行いきそうじをしてから帰かえりました。

朝食ちょうしょくを食たべて学校がっこうに行いき、そうじをしてから帰かえりました。

赤あかい大おおきな新あたらしいかばんを買かった。

赤あかくて大おおきな、新あたらしいかばんを買かった。

「。」を打うつときに気きをつけること

「。」は、一ひとつの文ぶんがおわるところに打うちます。あたりまえのようですが、長ながい文ぶんを書かいていると、「。」をうつタイミングを見みうしなうことがあります。

一ひとつの文ぶんの中なかに、できごとがふたつもみっつも入はいっていたら、そこで一いち度ど「。」をうって、別べつの文ぶんに分わけたほうがよいです。一文いちぶんがながいほど、読よむ人ひとは意味いみを追おうのが大たいへんになります。

小学生しょうがくせいの作文さくぶんでは、一文いちぶんの長ながさは40字じから60字じくらいがめやすです。原稿げんこう用紙ようしだと、二に行ぎょう半はんくらいです。それより長ながくなりそうなときは、いちど「。」を入いれて、文ぶんを二ふたつに分わけることをためしてみてください。

文ぶんを分わけるときには、つなぎ言葉ことば(「そして」「しかし」「だから」など)を使つかうと、二ふたつの文ぶんが自然しぜんにつながります。

一文いちぶんの長ながさの目めやす

一文いちぶんの長ながさ

読よみやすさ

対たいさく

20字じくらい

とても読よみやすい

リズムが出でてよい

40〜60字じ

ちょうどよい

小学生しょうがくせいにすすめたい長ながさ

80字じ以上いじょう

読よみづらくなりやすい

「。」で二ふたつに分わける

100字じ以上いじょう

かなり読よみづらい

すぐに分わける

自分じぶんの文ぶんを声こえに出だして直なおす手順てじゅん

句読点くとうてんの打うち方かたを直なおすいちばんよい方法ほうほうは、自分じぶんの文ぶんを声こえに出だして読よむことです。だまって読よんでいるときは気きづかない息いきぐるしさが、声こえに出だすとはっきり分わかります。作文さくぶんを一文いちぶんずつ声こえに出だして読よみ、息いきがつまる場所ばしょに「、」を足たし、長ながすぎる文ぶんを「。」で分わける。これをくり返かえすと、文章ぶんしょうは読よみやすくなっていきます。

直なおす手順てじゅんは、いつもおなじ順番じゅんばんで行おこなうとやりやすいです。まずは全体ぜんたいを声こえに出だして読よむ。次つぎに、息いきがつまる場所ばしょに「、」を打うつかどうか考かんがえる。最後さいごに、長ながすぎる文ぶんを見みつけて「。」で分わける。

この三みっつのステップをくり返かえせば、句読点くとうてんの打うち方かたは少すこしずつ自分じぶんのものになっていきます。完かんぺきにできなくても、一回いっかいごとに一ひとつずつ直なおしていけばじゅうぶんです。

直なおす手順てじゅんの三さんステップ

  1. 全体ぜんたいを声こえに出だしてゆっくり読よむ
  2. 息いきがつまる場所ばしょに「、」を打うつかどうか考かんがえる
  3. 長ながすぎる文ぶんを「。」で二ふたつに分わける

句読点くとうてんの位置いちを見比みくらべる修正しゅうせい前まえ・修正しゅうせい後ごの例れい

読よみにくい文ぶんに句読点くとうてんを入いれて、読よみやすくする見本みほんを六むっつ集あつめました。「直なおす前まえ」と「直なおしたあと」を見みくらべると、どの場所ばしょに「、」や「。」を置おくとよいかが見みえてきます。

自分じぶんの作文さくぶんでも、長ながくなりすぎた一文いちぶんがないかを見直みなおすときに、下したの表ひょうを参考さんこうにしてください。声こえに出だして読よみながら、息いきつぎの場所ばしょをたしかめるのがコツです。

直なおす前まえ

直なおしたあと

ぼくはきのう公園こうえんで兄あにと弟おとうとと妹いもうととサッカーをした。

ぼくはきのう、公園こうえんで兄あにと弟おとうとと妹いもうととサッカーをした。

しかしぼくはあきらめなかった。

しかし、ぼくはあきらめなかった。

朝あさ起おきて顔かおをあらって朝あさごはんを食たべて学校がっこうに行いった。

朝あさ起おきて顔かおをあらった。それから朝あさごはんを食たべて、学校がっこうに行いった。

赤あかくて大おおきな新あたらしいかばんを買かった。

赤あかくて大おおきな、新あたらしいかばんを買かった。

ねこ犬いぬうさぎが好すきだ。

ねこ、犬いぬ、うさぎが好すきだ。

図書館としょかんで借かりた本ほんがとてもおもしろくて夜よるまで読よみつづけた。

図書館としょかんで借かりた本ほんは、とてもおもしろかった。夜よるまで読よみつづけた。

一ひとつ目めの例れいは、「いつ」のあとに「、」を入いれると、区切くぎりが分わかって読よみやすくなりました。三みっつ目めと六むっつ目めの例れいは、長ながい文ぶんを「。」で二ふたつに分わけています。並ならべる言葉ことばのあいだに「、」を入いれる五いつつ目めの例れいも、よく使つかうパターンです。自分じぶんの作文さくぶんを直なおすときに、似にた形かたちの文ぶんがないかさがしてみてください。

やってみよう・お気に入きにいりの本ほんで観察かんさつする

「やってみよう」として、自分じぶんが好すきな本ほんを一いっさつ開ひらいて、句読点くとうてんの場所ばしょだけにえん筆ふでで薄うすく印しるしをつけてみてください。「、」と「。」のうち方かたには、本ほんごと作者さくしゃごとに少すこしずつくせがあります。

短みじかい文ぶんがリズムよくつづく本ほんもあれば、長ながい文ぶんをていねいに区切くぎっている本ほんもあります。たくさん観察かんさつすると、自分じぶんの作文さくぶんを書かくときに、どんなふうに打うてばよいかが少すこしずつ見みえてきます。

もう一ひとつ、おすすめの練習れんしゅうがあります。自分じぶんが書かいた作文さくぶんを、家族かぞくに声こえに出だして読よんでもらうことです。だれかが読よむのを聞きいていると、自分じぶんでは気きづかなかった「読よみにくいところ」がよく分わかります。読よむ人ひとがつまった場所ばしょに、句読点くとうてんを足たしてみましょう。書かいた文ぶんは、書かいた人ひとと読よむ人ひとの二人ふたりで育そだてていくものです。

句読点くとうてんのよくある疑問ぎもん

「、」をいくつ打うってよいのか決きまりはあるか。

はっきりした数かずの決きまりはありません。一文いちぶんの中なかで、二ふたつから三みっつくらいまでが多おおいです。多おおくなりすぎたら、文ぶんを二ふたつに分わけるサインです。

「、」と「。」のうち方かたは、人ひとによってちがってもよいか。

はい。少すこしずつちがってもかまいません。大切たいせつなのは、読よむ人ひとにとって分わかりやすいかどうかです。

かぎかっこの前後ぜんごにも句読点くとうてんを打うつのか。

学校がっこうの作文さくぶんでは、かぎかっこの直前ちょくぜんに「、」を入いれることはあまり多おおくありません。教科書きょうかしょや本ほんでどう書かかれているか見みて、それに合あわせると安心あんしんです。

小ちいさな点てんが、文章ぶんしょうのリズムをつくる

読書どくしょ感想かんそう文ぶんを直なおすときも手順てじゅんは同おなじです。一文いちぶんずつ声こえに出だして読よみ、息いきがつまる場所ばしょに「、」を入いれ、長ながすぎる文ぶんを「。」で二ふたつに分わけます。書き直かきなおしおわった作文さくぶんを、もう一度いちどはじめから読よんでみてください。とちゅうで息いきがつまらず最後さいごまで読み切よみきれたら、句読点くとうてんが働はたらいているしるしです。

句読点くとうてんは、文ぶんの中なかの小ちいさな点てんでしかありません。それでも、たった一ひとつの「、」が、文章ぶんしょうのリズムを大おおきく変かえます。打うち方かたになやんだら、まずは自分じぶんの文ぶんを声こえに出だして読よんでみてください。

文ぶんの組み立くみたてを整ととのえたいときは、主語しゅごと述語じゅつごの見みつけ方かた や 原稿げんこう用紙ようしの使い方つかいかた も読よんでみるとよいです。書かくことが、もっと楽たのしくなります。