漢字辞典の引き方と部首・画数からの調べ方

漢字辞典の引き方と部首・画数からの調べ方の記事を表すモノクロ漫画風イラスト

漢字辞典の三つの引き方を、音訓索引・部首索引・総画索引の順番でやさしく整理します。読み方も部首もわからない漢字に出会ったときに、必ずたどりつくための手順を確かめられます。

目次

  1. 漢字辞典に3つの引き方がある理由
  2. 音訓索引で調べる手順
  3. 部首索引で調べる手順
  4. 総画索引で調べる手順
  5. 画数を正しく数えるためのコツ
  6. 辞典に出てくる言葉を知っておく
  7. 場面で引き方を使い分ける
  8. 友だちと一緒に引いてみると速くなる
  9. コピペで使える漢字辞典3つの引き方サンプル
  10. やってみよう
  11. 迷ったときのチェック
  12. よくある疑問

本を読んでいて、見たことのない漢字に出会うことがあります。たとえば「峠」という字。読み方も意味もわかりません。漢字辞典で調べようと棚から取り出して開いてみても、あいうえお順の国語辞典とちがって、どこから見ればいいのか分かりにくいことがあります。読み方が分からない漢字は、どうやって調べたらいいのでしょうか。

漢字辞典には三つの引き方があります。音訓索引・部首索引・総画索引の三つです。わかっている情報によって、使う索引を切りかえると、どんな漢字でもたどりつけます。この記事では、三つの索引のそれぞれの手順と、場面ごとの使い分けを順番に整理していきます。

漢字辞典に3つの引き方がある理由

漢字辞典には、「音訓索引(おんくんさくいん)」「部首索引(ぶしゅさくいん)」「総画索引(そうかくさくいん)」の三つの引き方があります。索引というのは、辞典の中から目的の字を見つけるための道しるべのことです。

なぜ三つもあるかというと、知らない漢字に出会ったときに、わかっている情報がちがうからです。読み方は分かるけど書き方が分からないとき、形は見えるけど読み方が分からないとき、まったく分からないとき。それぞれに合った引き方が用意されているのです。

引きかた

いつ使うか

音訓索引

読み方が分かるとき

部首索引

部首が分かるとき

総画索引

読み方も部首も分からないとき

音訓索引で調べる手順

音訓索引は、漢字の読み方から調べる方法です。読み方が分かっているときに使います。たとえば「セイ」と読む字を調べたいときや、「はれる」と読む字を調べたいときに使います。

辞典のうしろのほうに、五十音順にならんだ音訓索引のページがあります。「せ」のところを開くと、「セイ」と読む漢字がいくつかならんでいます。となりに本文の何ページに書いてあるかが書いてあるので、そのページをひらきます。

  1. 辞典のうしろの音訓索引をひらく
  2. 読み方の最初の音(五十音順)でさがす
  3. 同じ読み方の漢字がならんでいるので、その中から調べたい字をえらぶ
  4. ページ番号をたしかめて、本文のページをひらく

あやさんが「峠」を調べるときは、読み方が分からないので音訓索引は使えません。次の部首索引にすすみます。

部首索引で調べる手順

部首索引は、漢字の部首から調べる方法です。読み方は分からないけれど、部首は何となく見当がつくときに使います。

あやさんは「峠」の字をよく見ました。左がわに「山」がついています。「山」は部首として「やまへん」とよばれます。部首索引のページを開くと、画数の少ない順に部首がならんでいます。山は3画なので、3画のところをさがしました。

  1. 漢字のどこが部首かを見つける(左・右・上・下・かまえ)
  2. 部首索引で、その部首の画数のところをさがす
  3. 部首のページがわかったら、本文をひらく
  4. 本文では、その部首がつく漢字が「部首をのぞいた画数」の順にならんでいる
  5. 部首をのぞいた画数で目的の字をさがす

「峠」は「山」と「上」と「下」を組み合わせた字で、部首の山をのぞくと6画です。本文の「やまへん」のページで、6画のところをさがすと「峠(とうげ)」が見つかりました。

総画索引で調べる手順

総画索引は、漢字ぜんたいの画数から調べる方法です。読み方も部首もわからないときの、さいごの引き方です。

総画索引は、画数の少ない順にすべての漢字がならんでいます。1画から始まり、25画ぐらいまで続きます。調べたい漢字の画数をかぞえて、そのページに行きます。

  1. 調べたい漢字の画数をていねいに数える
  2. 画数を一回数えただけで終わらせず、もう一度数えてたしかめる
  3. 総画索引のページで、その画数のところをひらく
  4. その画数の漢字の中から、目的の字をさがす
  5. ページ番号をたしかめて、本文をひらく

画数のかぞえ方は、はじめはむずかしく感じます。「みっつの点を一つずつ」「曲がっていても一本でつながっていれば1画」など、ルールがあるので、辞典の最初のページにある説明をよく読みましょう。

画数を正しく数えるためのコツ

総画索引を使うときに、いちばん大事なのは画数を正しく数えることです。1画でも数えまちがえると、ぜんぜんちがうページをめくってしまいます。あやさんも、最初は「3」を3画と思いこんで数えていましたが、よく見ると一本でつながった字で、画数のかぞえ方にはちょっとしたルールがあると知りました。

  • 一本の線で書ける部分は1画と数える(曲がっていても、とちゅうで止めなければ1画)
  • 点は1つにつき1画
  • ふでをはなしたら、もう1画
  • はらい・はね・とめは、1本の線の中のうごきなので画数にふくめない

まちがえやすい字は、辞典の最初のページに「画数のかぞえ方」としてのっていることが多いです。「九」「子」「乃」のように曲がりがある字、「区」「医」のようにかまえのある字は、最初に一度かぞえ方をたしかめておくと、あとの調べものが楽になります。

辞典に出てくる言葉を知っておく

漢字辞典を引いて目的のページにたどりついても、書いてある内容のことばが分からないと、せっかくの情報が使えません。漢字辞典でよく出てくる言葉を、はじめに整理しておきましょう。

用語

意味

音訓(おんくん)

音読みと訓読みのこと

部首(ぶしゅ)

漢字の仲間をまとめるしるしの部分

画数(かくすう)

その漢字を書くのに必要な線の数

成り立ち(なりたち)

その漢字が生まれたわけ

熟語(じゅくご)

二つ以上の漢字を組み合わせた言葉

用例(ようれい)

その漢字を使った例文

これらの言葉は、辞典の中で何度も出てきます。一度意味を覚えておくと、知らない漢字を調べたときに、書いてある内容がすっと頭に入ってくるようになります。

場面で引き方を使い分ける

あやさんはお母さんから、「三つの引き方は、わかっている情報で使い分けるんだよ」と教わりました。三つの引き方を表にすると、どんなときにどれを使えばいいかが見えてきます。

わかっていること

使う索引

理由

読み方は分かる

音訓索引

読みからすぐに見つかる

部首だけ分かる

部首索引

部首と残りの画数で見つかる

何も分からない

総画索引

画数だけで見つかる

読みも部首も分かる

音訓索引

音訓のほうが早い

使い分けのコツは、「いちばん早く見つかる方法をえらぶ」ことです。読み方が分かっていれば音訓索引がいちばん早く、部首だけ分かっていれば部首索引、何も分からなければ総画索引というように、わかっている情報をもとに決めます。

友だちと一緒に引いてみると速くなる

あやさんは、休み時間に同じクラスの子と「漢字早引きゲーム」をしてみました。一人が知らない漢字を一つ書いて、もう一人が辞典で見つけるまでの時間をはかります。一人で引くより、ライバルがいると集中するし、見つけたときの嬉しさも大きくなります。

やってみると、人によって引き方の手順がちがうことに気づきます。「自分は部首から見るけど、◯◯さんは画数から見るんだ」と知れると、自分が思いつかなかったやり方を学べます。お父さんやお母さんと一緒に引くのも、おすすめの方法です。

  • 一人が漢字を出し、もう一人が時間内に引く
  • 見つけた字の読みと意味を声に出して読む
  • おたがいの引き方の手順を比べてみる
  • 見つけられなかった字は、二人で一緒に調べる

コピペで使える漢字辞典3つの引き方サンプル

三つの引き方を、頭で覚えるだけでなく、実際の手順としてノートに書きとめておくと、辞典を開いたときに迷いません。下に「音訓索引で『晴』を調べる」「部首索引で『峠』を調べる」「総画索引で『竜』を調べる」の三つの手順を、そのままうつせる形でならべました。

  1. 【音訓索引で「晴」を調べる】(1) 読みの「セイ」または「はれる」を思いうかべる。(2) 辞典のうしろの音訓索引を開き、「せ」の場所をさがす。(3) 「セイ」の行から「晴」を見つける。(4) よこに書かれたページ番号を本文でひらく。
  1. 【部首索引で「峠」を調べる】(1) 「峠」の左がわが「山」だと気づく。(2) 部首索引を開き、3画の部首から「山(やまへん)」をさがす。(3) 山のページに進み、「部首をのぞいた画数」が6画のところを見る。(4) 6画の中から「峠(とうげ)」を見つける。
  1. 【総画索引で「竜」を調べる】(1) 読み方も部首もわからないので、画数だけを数える。(2) 「竜」を一画ずつ数えて、合計10画とわかる。(3) 総画索引で10画のところを開く。(4) 10画の漢字の中から「竜(リュウ/たつ)」を見つけて本文をひらく。

やってみよう

読んでいる本や教科書から、知らない漢字を3つ見つけて書きうつしましょう。1つめは音訓索引(読みがわかる字)、2つめは部首索引(部首だけわかる字)、3つめは総画索引(何もわからない字)で調べてみます。三つの引き方を一度ずつ使ってみると、それぞれのやり方が身につきます。

迷ったときのチェック

  • 読み方は分かっているか — はい → 音訓索引
  • 読み方は分からないが、部首は見当がつくか — はい → 部首索引
  • 読み方も部首も分からないか — はい → 総画索引
  • 画数を二回かぞえてたしかめたか
  • 索引で見つけたページを本文でちゃんとひらいたか

よくある疑問

Q. 画数のかぞえ方が分からない。 A. 辞典のはじめにある「画数のかぞえ方」のページに書いてあります。最初に一度読んでおきましょう。Q. 部首がどこか分からない。 A. 漢字の左がわか上の部分にあることが多いです。分からないときは総画索引を使いましょう。Q. 同じ画数の字がたくさんあって見つからない。 A. ゆっくり目で追っていけば必ず見つかります。あせらずに、一文字ずつ見ていきましょう。

あやさんは「峠」が「とうげ」と読み、山の上りと下りの境目を表す字だとわかりました。本に出てきた知らない字を、自分で辞典をひいて意味までたどりつけたという経験は、次に知らない字に出会ったときの自信になります。三つの引き方をそろえておけば、どんな漢字に出会ってもこわくありません。