漢字辞典の引き方と部首・画数からの調べ方

漢字辞典の引き方と部首・画数からの調べ方の記事を表すモノクロ漫画風イラスト

漢字辞典の三つの引き方を、音訓索引・部首索引・総画索引の順番でやさしく整理します。読み方も部首もわからない漢字に出会ったときに、たどりつくための手順を確かめられます。

目次

13項目
  1. 結論:わかっていることに合わせて、音訓・部首・総画の索引を使い分ける
  2. 漢字辞典に3つの引き方がある理由
  3. 音訓索引で調べる手順
  4. 部首索引で調べる手順
  5. 総画索引で調べる手順
  6. 画数を正しく数えるためのコツ
  7. 辞典に出てくる言葉を知っておく
  8. 場面で引き方を使い分ける
  9. 友だちと一緒に引いてみると速くなる
  10. 漢字辞典を引く3つの手順例
  11. やってみよう:三つの引き方で調べる
  12. 漢字辞典で迷ったときのチェック
  13. 漢字辞典のよくある疑問

本ほんを読よんでいて、見みたことのない漢字かんじに出会であうことがあります。たとえば「峠とうげ」という字じ。読み方よみかたも意味いみもわかりません。

漢字かんじ辞典じてんで調しらべようと棚たなから取り出とりだして開ひらいてみても、あいうえお順じゅんの国語こくご辞典じてんとちがって、どこから見みればいいのか分わかりにくいことがあります。読み方よみかたが分わからない漢字かんじは、どうやって調しらべたらいいのでしょうか。

漢字かんじ辞典じてんには三みっつの引ひき方かたがあります。音訓おんくん索引さくいん・部首ぶしゅ索引さくいん・総画そうかく索引さくいんの三みっつです。わかっている情報じょうほうによって、使つかう索引さくいんを切きりかえれば、読み方よみかたが分わからない漢字かんじでもさがせます。

結論けつろん:わかっていることに合あわせて、音訓おんくん・部首ぶしゅ・総画そうかくの索引さくいんを使い分つかいわける

  • 読み方よみかたが分わかるときは音訓おんくん索引さくいんを使つかいます。読よみも部首ぶしゅも分わかるときも、音訓おんくんのほうが早はやく見みつかります。
  • 部首ぶしゅだけ分わかるときは部首ぶしゅ索引さくいんで部首ぶしゅをさがし、本文ほんぶんでは「部首ぶしゅをのぞいた画数かくすう」の順じゅんに目的もくてきの字じをさがします。
  • 読み方よみかたも部首ぶしゅも分わからないときは、漢字かんじぜんたいの画数かくすうで調しらべる総画そうかく索引さくいんがさいごの引ひき方かたです。
  • 総画そうかく索引さくいんでは画数かくすうを二に回かい数かぞえてたしかめます。1画かくでもまちがえると、ちがうページをめくってしまうからです。

漢字かんじ辞典じてんに3つの引ひき方かたがある理由りゆう

漢字かんじ辞典じてんには、「音訓おんくん索引さくいん(おんくんさくいん)」「部首ぶしゅ索引さくいん(ぶしゅさくいん)」「総画そうかく索引さくいん(そうかくさくいん)」の三みっつの引ひき方かたがあります。索引さくいんというのは、辞典じてんの中なかから目的もくてきの字じを見みつけるための道みちしるべのことです。

なぜ三みっつもあるかというと、知しらない漢字かんじに出会であったときに、わかっている情報じょうほうがちがうからです。読み方よみかたは分わかるけど書き方かきかたが分わからないとき、形かたちは見みえるけど読み方よみかたが分わからないとき、まったく分わからないとき。それぞれに合あった引ひき方かたが用意よういされているのです。

引ひきかた

いつ使つかうか

音訓おんくん索引さくいん

読み方よみかたが分わかるとき

部首ぶしゅ索引さくいん

部首ぶしゅが分わかるとき

総画そうかく索引さくいん

読み方よみかたも部首ぶしゅも分わからないとき

音訓おんくん索引さくいんで調しらべる手順てじゅん

音訓おんくん索引さくいんは、漢字かんじの読み方よみかたから調しらべる方法ほうほうです。読み方よみかたが分わかっているときに使つかいます。たとえば「セイ」と読よむ字じを調しらべたいときや、「はれる」と読よむ字じを調しらべたいときに使つかいます。

辞典じてんのうしろのほうに、五十音ごじゅうおん順じゅんにならんだ音訓おんくん索引さくいんのページがあります。「せ」のところを開ひらくと、「セイ」と読よむ漢字かんじがいくつかならんでいます。となりに本文ほんぶんの何なんページに書かいてあるかが書かいてあるので、そのページをひらきます。

  1. 辞典じてんのうしろの音訓おんくん索引さくいんをひらく
  2. 読み方よみかたの最初さいしょの音おと(五十音ごじゅうおん順じゅん)でさがす
  3. 同おなじ読み方よみかたの漢字かんじがならんでいるので、その中なかから調しらべたい字じをえらぶ
  4. ページ番号ばんごうをたしかめて、本文ほんぶんのページをひらく

「峠とうげ」のように読み方よみかたが分わからない字じは、音訓おんくん索引さくいんでは調しらべられません。その場合ばあいは次つぎの部首ぶしゅ索引さくいんにすすみます。

部首ぶしゅ索引さくいんで調しらべる手順てじゅん

部首ぶしゅ索引さくいんは、漢字かんじの部首ぶしゅから調しらべる方法ほうほうです。読み方よみかたは分わからないけれど、部首ぶしゅは何なんとなく見当けんとうがつくときに使つかいます。

「峠とうげ」の字じをよく見みると、左ひだりがわに「山やま」がついています。「山やま」は部首ぶしゅの一ひとつです。「峠とうげ」のように左ひだりがわに来きたときは「やまへん」とよびます。部首ぶしゅ索引さくいんのページを開ひらくと、画数かくすうの少すくない順じゅんに部首ぶしゅがならんでいます。山やまは3画かくなので、3画かくのところをさがします。

  1. 漢字かんじのどこが部首ぶしゅかを見みつける(左ひだり・右みぎ・上うえ・下した・かまえ)
  2. 部首ぶしゅ索引さくいんで、その部首ぶしゅの画数かくすうのところをさがす
  3. 部首ぶしゅのページがわかったら、本文ほんぶんをひらく
  4. 本文ほんぶんでは、その部首ぶしゅがつく漢字かんじが「部首ぶしゅをのぞいた画数かくすう」の順じゅんにならんでいる
  5. 部首ぶしゅをのぞいた画数かくすうで目的もくてきの字じをさがす

「峠とうげ」は「山やま」と「上うえ」と「下した」を組み合くみあわせた字じで、部首ぶしゅの山やまをのぞくと6画かくです。本文ほんぶんの「やまへん」のページで、6画かくのところをさがすと「峠とうげ(とうげ)」が見みつかりました。

総画そうかく索引さくいんで調しらべる手順てじゅん

総画そうかく索引さくいんは、漢字かんじぜんたいの画数かくすうから調しらべる方法ほうほうです。読み方よみかたも部首ぶしゅもわからないときの、さいごの引ひき方かたです。

総画そうかく索引さくいんは、画数かくすうの少すくない順じゅんにすべての漢字かんじがならんでいます。1画かくから始はじまり、30画かくぐらいまで続つづきます。調しらべたい漢字かんじの画数かくすうをかぞえて、そのページに行いきます。

  1. 調しらべたい漢字かんじの画数かくすうをていねいに数かぞえる
  2. 画数かくすうを一回いっかい数かぞえただけで終おわらせず、もう一度いちど数かぞえてたしかめる
  3. 総画そうかく索引さくいんのページで、その画数かくすうのところをひらく
  4. その画数かくすうの漢字かんじの中なかから、目的もくてきの字じをさがす
  5. ページ番号ばんごうをたしかめて、本文ほんぶんをひらく

画数かくすうのかぞえ方かたは、はじめはむずかしく感かんじます。「みっつの点てんを一ひとつずつ」「曲まがっていても一本いっぽんでつながっていれば1画かく」など、ルールがあるので、辞典じてんの最初さいしょのページにある説明せつめいをよく読よみましょう。

画数かくすうを正ただしく数かぞえるためのコツ

総画そうかく索引さくいんを使つかうときに、いちばん大事だいじなのは画数かくすうを正ただしく数かぞえることです。1画かくでも数かぞえまちがえると、ぜんぜんちがうページをめくってしまいます。とくに「弓ゆみ」や「己おのれ」のように曲まがっている字じは、見た目みためより画数かくすうが少すくないことがあります。曲まがっていても一本いっぽんでつながっていれば1画かくと数かぞえます。

  • 一本いっぽんの線せんで書かける部分ぶぶんは1画かくと数かぞえる(曲まがっていても、とちゅうで止とめなければ1画かく)
  • 点てんは1つにつき1画かく
  • ふでをはなしたら、もう1画かく
  • はらい・はね・とめは、1本ぽんの線せんの中なかのうごきなので画数かくすうにふくめない

まちがえやすい字じは、辞典じてんの最初さいしょのページに「画数かくすうのかぞえ方かた」としてのっていることが多おおいです。「九きゅう」「子こ」「弓ゆみ」のように曲まがりがある字じ、「区く」「医い」のようにかまえのある字じは、最初さいしょに一いち度どかぞえ方かたをたしかめておくと、あとの調しらべものが楽らくになります。

辞典じてんに出でてくる言葉ことばを知しっておく

漢字かんじ辞典じてんを引ひいて目的もくてきのページにたどりついても、書かいてある内容ないようのことばが分わからないと、せっかくの情報じょうほうが使つかえません。漢字かんじ辞典じてんでよく出でてくる言葉ことばを、はじめに整理せいりしておきましょう。

用語ようご

意味いみ

音訓おんくん(おんくん)

音読おんよみと訓読くんよみのこと

部首ぶしゅ(ぶしゅ)

漢字かんじの仲間なかまをまとめるしるしの部分ぶぶん

画数かくすう(かくすう)

その漢字かんじを書かくときの、ひと続つづきで書かく線せんや点てんの数かず

成り立なりたち(なりたち)

その漢字かんじが生うまれたわけ

熟語じゅくご(じゅくご)

二ふたつ以上いじょうの漢字かんじを組み合くみあわせた言葉ことば

用例ようれい(ようれい)

その漢字かんじを使つかった例文れいぶん

これらの言葉ことばは、辞典じてんの中なかで何なん度ども出でてきます。一度いちど意味いみを覚おぼえておくと、知しらない漢字かんじを調しらべたときに、書かいてある内容ないようがすっと頭あたまに入はいってくるようになります。

場面ばめんで引ひき方かたを使い分つかいわける

三みっつの引ひき方かたは、いま分わかっている情報じょうほうで使い分つかいわけます。表ひょうにすると、どんなときにどれを使つかえばいいかが見みえてきます。

わかっていること

使つかう索引さくいん

理由りゆう

読み方よみかたは分わかる

音訓おんくん索引さくいん

読よみからすぐに見みつかる

部首ぶしゅだけ分わかる

部首ぶしゅ索引さくいん

部首ぶしゅと残のこりの画数かくすうで見みつかる

何なにも分わからない

総画そうかく索引さくいん

画数かくすうだけで見みつかる

読よみも部首ぶしゅも分わかる

音訓おんくん索引さくいん

音訓おんくんのほうが早はやい

使い分つかいわけのコツは、「いちばん早はやく見みつかる方法ほうほうをえらぶ」ことです。読み方よみかたが分わかっていれば音訓おんくん索引さくいんがいちばん早はやく、部首ぶしゅだけ分わかっていれば部首ぶしゅ索引さくいん、何なにも分わからなければ総画そうかく索引さくいんというように、わかっている情報じょうほうをもとに決きめます。

友ともだちと一緒いっしょに引ひいてみると速はやくなる

友ともだちと「漢字かんじ早はや引ひきゲーム」にしてみる方法ほうほうもあります。一人ひとりが知しらない漢字かんじを一ひとつ書かいて、もう一人ひとりが辞典じてんで見みつけるまでの時間じかんをはかります。一人ひとりで引ひくより集中しゅうちゅうしやすく、見みつけたときの手てごたえも大おおきくなります。

やってみると、人ひとによって引ひき方かたの手順てじゅんがちがうことに気きづきます。「自分じぶんは部首ぶしゅから見みるけど、◯◯さんは画数かくすうから見みるんだ」と知しれると、自分じぶんが思おもいつかなかったやり方かたを学まなべます。お父とうさんやお母かあさんと一緒いっしょに引ひくのも、おすすめの方法ほうほうです。

  • 一人ひとりが漢字かんじを出だし、もう一人ひとりが時間じかん内ないに引ひく
  • 見みつけた字じの読よみと意味いみを声こえに出だして読よむ
  • おたがいの引ひき方かたの手順てじゅんを比くらべてみる
  • 見みつけられなかった字じは、二人ふたりで一緒いっしょに調しらべる

漢字かんじ辞典じてんを引ひく3つの手順てじゅん例れい

三みっつの引ひき方かたを、頭あたまで覚おぼえるだけでなく、実際じっさいの手順てじゅんとしてノートに書かきとめておくと、辞典じてんを開ひらいたときに迷まよいにくくなります。下したに「音訓おんくん索引さくいんで『晴はれ』を調しらべる」「部首ぶしゅ索引さくいんで『峠とうげ』を調しらべる」「総画そうかく索引さくいんで『竜りゅう』を調しらべる」の三みっつの手順てじゅんを、そのままうつせる形かたちでならべました。

  1. 【音訓おんくん索引さくいんで「晴はれ」を調しらべる】(1) 読よみの「セイ」または「はれる」を思おもいうかべる。(2) 辞典じてんのうしろの音訓おんくん索引さくいんを開ひらき、「セイ」で引ひくなら「せ」、「はれる」で引ひくなら「は」の場所ばしょをさがす。(3) ならんでいる漢字かんじの中なかから「晴はれ」を見みつける。(4) よこに書かかれたページ番号ばんごうを本文ほんぶんでひらく。
  1. 【部首ぶしゅ索引さくいんで「峠とうげ」を調しらべる】(1) 「峠とうげ」の左ひだりがわが「山やま」だと気きづく。(2) 部首ぶしゅ索引さくいんを開ひらき、3画かくの部首ぶしゅから「山やま」をさがす。(3) 山やまのページに進すすみ、「部首ぶしゅをのぞいた画数かくすう」が6画かくのところを見みる。(4) 6画かくの中なかから「峠とうげ(とうげ)」を見みつける。
  1. 【総画そうかく索引さくいんで「竜りゅう」を調しらべる】(1) 読み方よみかたも部首ぶしゅもわからないので、画数かくすうだけを数かぞえる。(2) 「竜りゅう」を一画いっかくずつ数かぞえて、合計ごうけい10画かくとわかる。(3) 総画そうかく索引さくいんで10画かくのところを開ひらく。(4) 10画かくの漢字かんじの中なかから「竜りゅう(リュウ/たつ)」を見みつけて本文ほんぶんをひらく。

やってみよう:三みっつの引ひき方かたで調しらべる

読よんでいる本ほんや教科書きょうかしょから、知しらない漢字かんじを3つ見みつけて書かきうつしましょう。1つめは音訓おんくん索引さくいん(読よみがわかる字じ)、2つめは部首ぶしゅ索引さくいん(部首ぶしゅだけわかる字じ)、3つめは総画そうかく索引さくいん(何なにもわからない字じ)で調しらべてみます。三みっつの引ひき方かたを一いち度どずつ使つかってみると、それぞれのやり方かたのちがいを自分じぶんでたしかめられます。

漢字かんじ辞典じてんで迷まよったときのチェック

  • 読み方よみかたは分わかっているか:はい → 音訓おんくん索引さくいん
  • 読み方よみかたは分わからないが、部首ぶしゅは見当けんとうがつくか:はい → 部首ぶしゅ索引さくいん
  • 読み方よみかたも部首ぶしゅも分わからないか:はい → 総画そうかく索引さくいん
  • 画数かくすうを二に回かいかぞえてたしかめたか
  • 索引さくいんで見みつけたページを本文ほんぶんでちゃんとひらいたか

漢字かんじ辞典じてんのよくある疑問ぎもん

画数かくすうのかぞえ方かたが分わからない。

辞典じてんのはじめにある「画数かくすうのかぞえ方かた」のページに書かいてあります。最初さいしょに一度いちど読よんでおきましょう。

部首ぶしゅがどこか分わからない。

漢字かんじの左ひだりがわか上うえの部分ぶぶんにあることが多おおいです。分わからないときは総画そうかく索引さくいんを使つかいましょう。

同おなじ画数かくすうの字じがたくさんあって見みつからない。

まず画数かくすうをもう一度いちど数かぞえなおします。数かずが合あっていれば、その画数かくすうのところにのっています。あせらずに、一文字ひともじずつ確たしかめましょう。

「峠とうげ」は「とうげ」と読よみ、山やまの上のぼりと下くだりの境目さかいめを表あらわす字じです。本ほんに出でてきた知しらない字じを、自分じぶんで辞典じてんをひいて意味いみまでたどりつけると、次つぎに知しらない字じに出会であったときにも手てが動うごきます。知しらない漢字かんじが出でてきたら、わかっていることに合あわせて、三みっつの引ひき方かたから一ひとつをえらびましょう。