ページを準備しています。少しお待ちください。
漢字辞典の引き方と部首・画数からの調べ方

漢字辞典の三つの引き方を、音訓索引・部首索引・総画索引の順番でやさしく整理します。読み方も部首もわからない漢字に出会ったときに、必ずたどりつくための手順を確かめられます。
目次
本を読んでいて、見たことのない漢字に出会うことがあります。たとえば「峠」という字。読み方も意味もわかりません。漢字辞典で調べようと棚から取り出して開いてみても、あいうえお順の国語辞典とちがって、どこから見ればいいのか分かりにくいことがあります。読み方が分からない漢字は、どうやって調べたらいいのでしょうか。
漢字辞典には三つの引き方があります。音訓索引・部首索引・総画索引の三つです。わかっている情報によって、使う索引を切りかえると、どんな漢字でもたどりつけます。この記事では、三つの索引のそれぞれの手順と、場面ごとの使い分けを順番に整理していきます。
漢字辞典に3つの引き方がある理由
漢字辞典には、「音訓索引(おんくんさくいん)」「部首索引(ぶしゅさくいん)」「総画索引(そうかくさくいん)」の三つの引き方があります。索引というのは、辞典の中から目的の字を見つけるための道しるべのことです。
なぜ三つもあるかというと、知らない漢字に出会ったときに、わかっている情報がちがうからです。読み方は分かるけど書き方が分からないとき、形は見えるけど読み方が分からないとき、まったく分からないとき。それぞれに合った引き方が用意されているのです。
引きかた | いつ使うか |
|---|---|
音訓索引 | 読み方が分かるとき |
部首索引 | 部首が分かるとき |
総画索引 | 読み方も部首も分からないとき |
音訓索引で調べる手順
音訓索引は、漢字の読み方から調べる方法です。読み方が分かっているときに使います。たとえば「セイ」と読む字を調べたいときや、「はれる」と読む字を調べたいときに使います。
辞典のうしろのほうに、五十音順にならんだ音訓索引のページがあります。「せ」のところを開くと、「セイ」と読む漢字がいくつかならんでいます。となりに本文の何ページに書いてあるかが書いてあるので、そのページをひらきます。
- 辞典のうしろの音訓索引をひらく
- 読み方の最初の音(五十音順)でさがす
- 同じ読み方の漢字がならんでいるので、その中から調べたい字をえらぶ
- ページ番号をたしかめて、本文のページをひらく
あやさんが「峠」を調べるときは、読み方が分からないので音訓索引は使えません。次の部首索引にすすみます。
部首索引で調べる手順
部首索引は、漢字の部首から調べる方法です。読み方は分からないけれど、部首は何となく見当がつくときに使います。
あやさんは「峠」の字をよく見ました。左がわに「山」がついています。「山」は部首として「やまへん」とよばれます。部首索引のページを開くと、画数の少ない順に部首がならんでいます。山は3画なので、3画のところをさがしました。
- 漢字のどこが部首かを見つける(左・右・上・下・かまえ)
- 部首索引で、その部首の画数のところをさがす
- 部首のページがわかったら、本文をひらく
- 本文では、その部首がつく漢字が「部首をのぞいた画数」の順にならんでいる
- 部首をのぞいた画数で目的の字をさがす
「峠」は「山」と「上」と「下」を組み合わせた字で、部首の山をのぞくと6画です。本文の「やまへん」のページで、6画のところをさがすと「峠(とうげ)」が見つかりました。
総画索引で調べる手順
総画索引は、漢字ぜんたいの画数から調べる方法です。読み方も部首もわからないときの、さいごの引き方です。
総画索引は、画数の少ない順にすべての漢字がならんでいます。1画から始まり、25画ぐらいまで続きます。調べたい漢字の画数をかぞえて、そのページに行きます。
- 調べたい漢字の画数をていねいに数える
- 画数を一回数えただけで終わらせず、もう一度数えてたしかめる
- 総画索引のページで、その画数のところをひらく
- その画数の漢字の中から、目的の字をさがす
- ページ番号をたしかめて、本文をひらく
画数のかぞえ方は、はじめはむずかしく感じます。「みっつの点を一つずつ」「曲がっていても一本でつながっていれば1画」など、ルールがあるので、辞典の最初のページにある説明をよく読みましょう。
画数を正しく数えるためのコツ
総画索引を使うときに、いちばん大事なのは画数を正しく数えることです。1画でも数えまちがえると、ぜんぜんちがうページをめくってしまいます。あやさんも、最初は「3」を3画と思いこんで数えていましたが、よく見ると一本でつながった字で、画数のかぞえ方にはちょっとしたルールがあると知りました。
- 一本の線で書ける部分は1画と数える(曲がっていても、とちゅうで止めなければ1画)
- 点は1つにつき1画
- ふでをはなしたら、もう1画
- はらい・はね・とめは、1本の線の中のうごきなので画数にふくめない
まちがえやすい字は、辞典の最初のページに「画数のかぞえ方」としてのっていることが多いです。「九」「子」「乃」のように曲がりがある字、「区」「医」のようにかまえのある字は、最初に一度かぞえ方をたしかめておくと、あとの調べものが楽になります。
辞典に出てくる言葉を知っておく
漢字辞典を引いて目的のページにたどりついても、書いてある内容のことばが分からないと、せっかくの情報が使えません。漢字辞典でよく出てくる言葉を、はじめに整理しておきましょう。
用語 | 意味 |
|---|---|
音訓(おんくん) | 音読みと訓読みのこと |
部首(ぶしゅ) | 漢字の仲間をまとめるしるしの部分 |
画数(かくすう) | その漢字を書くのに必要な線の数 |
成り立ち(なりたち) | その漢字が生まれたわけ |
熟語(じゅくご) | 二つ以上の漢字を組み合わせた言葉 |
用例(ようれい) | その漢字を使った例文 |
これらの言葉は、辞典の中で何度も出てきます。一度意味を覚えておくと、知らない漢字を調べたときに、書いてある内容がすっと頭に入ってくるようになります。
場面で引き方を使い分ける
あやさんはお母さんから、「三つの引き方は、わかっている情報で使い分けるんだよ」と教わりました。三つの引き方を表にすると、どんなときにどれを使えばいいかが見えてきます。
わかっていること | 使う索引 | 理由 |
|---|---|---|
読み方は分かる | 音訓索引 | 読みからすぐに見つかる |
部首だけ分かる | 部首索引 | 部首と残りの画数で見つかる |
何も分からない | 総画索引 | 画数だけで見つかる |
読みも部首も分かる | 音訓索引 | 音訓のほうが早い |
使い分けのコツは、「いちばん早く見つかる方法をえらぶ」ことです。読み方が分かっていれば音訓索引がいちばん早く、部首だけ分かっていれば部首索引、何も分からなければ総画索引というように、わかっている情報をもとに決めます。
友だちと一緒に引いてみると速くなる
あやさんは、休み時間に同じクラスの子と「漢字早引きゲーム」をしてみました。一人が知らない漢字を一つ書いて、もう一人が辞典で見つけるまでの時間をはかります。一人で引くより、ライバルがいると集中するし、見つけたときの嬉しさも大きくなります。
やってみると、人によって引き方の手順がちがうことに気づきます。「自分は部首から見るけど、◯◯さんは画数から見るんだ」と知れると、自分が思いつかなかったやり方を学べます。お父さんやお母さんと一緒に引くのも、おすすめの方法です。
- 一人が漢字を出し、もう一人が時間内に引く
- 見つけた字の読みと意味を声に出して読む
- おたがいの引き方の手順を比べてみる
- 見つけられなかった字は、二人で一緒に調べる
コピペで使える漢字辞典3つの引き方サンプル
三つの引き方を、頭で覚えるだけでなく、実際の手順としてノートに書きとめておくと、辞典を開いたときに迷いません。下に「音訓索引で『晴』を調べる」「部首索引で『峠』を調べる」「総画索引で『竜』を調べる」の三つの手順を、そのままうつせる形でならべました。
- 【音訓索引で「晴」を調べる】(1) 読みの「セイ」または「はれる」を思いうかべる。(2) 辞典のうしろの音訓索引を開き、「せ」の場所をさがす。(3) 「セイ」の行から「晴」を見つける。(4) よこに書かれたページ番号を本文でひらく。
- 【部首索引で「峠」を調べる】(1) 「峠」の左がわが「山」だと気づく。(2) 部首索引を開き、3画の部首から「山(やまへん)」をさがす。(3) 山のページに進み、「部首をのぞいた画数」が6画のところを見る。(4) 6画の中から「峠(とうげ)」を見つける。
- 【総画索引で「竜」を調べる】(1) 読み方も部首もわからないので、画数だけを数える。(2) 「竜」を一画ずつ数えて、合計10画とわかる。(3) 総画索引で10画のところを開く。(4) 10画の漢字の中から「竜(リュウ/たつ)」を見つけて本文をひらく。
やってみよう
読んでいる本や教科書から、知らない漢字を3つ見つけて書きうつしましょう。1つめは音訓索引(読みがわかる字)、2つめは部首索引(部首だけわかる字)、3つめは総画索引(何もわからない字)で調べてみます。三つの引き方を一度ずつ使ってみると、それぞれのやり方が身につきます。
迷ったときのチェック
- 読み方は分かっているか — はい → 音訓索引
- 読み方は分からないが、部首は見当がつくか — はい → 部首索引
- 読み方も部首も分からないか — はい → 総画索引
- 画数を二回かぞえてたしかめたか
- 索引で見つけたページを本文でちゃんとひらいたか
よくある疑問
あやさんは「峠」が「とうげ」と読み、山の上りと下りの境目を表す字だとわかりました。本に出てきた知らない字を、自分で辞典をひいて意味までたどりつけたという経験は、次に知らない字に出会ったときの自信になります。三つの引き方をそろえておけば、どんな漢字に出会ってもこわくありません。
