部首から漢字をおぼえる方法と身近な例

部首から漢字をおぼえる方法と身近な例の記事を表すモノクロ漫画風イラスト

漢字を部首という「仲間のしるし」で覚える方法をやさしく整理します。さんずい・きへん・にんべんなどのグループで、漢字どうしのつながりを見つけるコツを身近な字で確かめられます。

目次

12項目
  1. 結論:部首という仲間のしるしでまとめて漢字を覚える
  2. 部首って何の役に立つの
  3. 水に関係する「さんずい」の仲間
  4. 木に関係する「きへん」の仲間
  5. 人に関係する「にんべん」の仲間
  6. もっと身近な部首も覚えておく
  7. カードで部首ごとに整理してみる
  8. 漢字辞典の「部首索引」とつなげる
  9. 部首から漢字を想像してみる
  10. 部首ごとに見比べる漢字の仲間
  11. やってみよう:部首ごとに漢字を集める
  12. 部首のよくある疑問

「池いけ」「海うみ」「泳」「流ながれ」。この四よっつの漢字かんじをならべてみると、左ひだりがわの形かたちが同おなじだと気きづきます。点てんが三みっつ、ななめにならんでいる形かたちです。これは「さんずい」と呼よばれる部首ぶしゅで、水みずに関係かんけいする漢字かんじにつくしるしです。一いち字じずつバラバラに見みていたときには気きづかなかった共通きょうつう点てんが、ならべてみると急きゅうに見みえてきます。

漢字かんじは、何なん度ど書かいても次つぎの日ひには半分はんぶんわすれてしまうことがあります。けれど、部首ぶしゅごとに仲間なかまでまとめて見みてみると、覚おぼえるためのヒントがふえていきます。

結論けつろん:部首ぶしゅという仲間なかまのしるしでまとめて漢字かんじを覚おぼえる

  • 部首ぶしゅは漢字かんじの中なかにある仲間なかまのしるしで、同おなじ部首ぶしゅをもつ字じは意味いみのなかまであることが多おおいです。
  • さんずいは水みず、きへんは木き、にんべんは人ひとのように、部首ぶしゅから知しらない字じの意味いみをある程度ていど予想よそうし、最後さいごは辞典じてんでたしかめます。
  • 表ひょうに部首ぶしゅ、うらに仲間なかまの漢字かんじを書かく部首ぶしゅカードを作つくり、すきな時間じかんに1枚まいずつめくって仲間なかまの字じを言いえるかためします。
  • 部首ぶしゅが分わかると漢字かんじ辞典じてんの部首ぶしゅ索引さくいんが使つかえ、読み方よみかたを知しらない字じでもたどりつけるようになります。

部首ぶしゅって何なんの役に立やくにたつの

部首ぶしゅは、漢字かんじの中なかにある「仲間なかまのしるし」のことです。同おなじ部首ぶしゅをもつ漢字かんじは、意味いみのなかまであることが多おおいです。「さんずい」のつく字じはだいたい水みずに関係かんけいする、「きへん」のつく字じはだいたい木きに関係かんけいする、というように、部首ぶしゅを知しっていれば、知しらない漢字かんじでも意味いみをある程度ていど予想よそうできるようになります。

漢字かんじを一いち字じずつバラバラに覚おぼえるよりも、部首ぶしゅごとに仲間なかまでまとめて覚おぼえるほうが、頭あたまに残のこりやすいです。なぜなら、一ひとつの漢字かんじを思い出おもいだしたときに、同おなじ仲間なかまの漢字かんじも一緒いっしょに頭あたまの中なかに出でてきやすくなるからです。

水みずに関係かんけいする「さんずい」の仲間なかま

「さんずい」は、漢字かんじの左ひだりがわに点てんが三みっつ、ななめにならんでいる形かたちをしています。これはもともと「水みず」を表あらわした形かたちが変かわったものです。さんずいがつく漢字かんじは、海うみ・川かわ・池いけなどの水みずのあるところや、水みずの動うごきを表あらわすことが多おおいです。

漢字かんじ

読み方よみかた

水みずとのつながり

池いけ

いけ・チ

水みずがたまったところ

海うみ

うみ・カイ

広ひろい水みずのひろがり

泳

およぐ・エイ

水みずの中なかを動うごくこと

流りゅう

ながれる・リュウ

水みずが動うごくこと

湖みずうみ

みずうみ・コ

大おおきな池いけのような水みず

温おん

あたたかい・オン

水みずがあたたかいこと

木きに関係かんけいする「きへん」の仲間なかま

「きへん」は、漢字かんじの左ひだりがわに「木き」の形かたちがついたものです。きへんがつく漢字かんじは、木きの種類しゅるい、木きでできたもの、木きのある場所ばしょなどを表あらわすことが多おおいです。

漢字かんじ

読み方よみかた

木きとのつながり

林はやし

はやし・リン

木きがいくつかある場所ばしょ

校こう

コウ

きへん(木き)が意味いみの部分ぶぶん、「交こう」が音おんの部分ぶぶん

村むら

むら・ソン

きへん(木き)が意味いみの部分ぶぶん、「寸すん」が音おんの部分ぶぶん

板いた

いた・ハン

木きをうすく切きったもの

柱はしら

はしら・チュウ

木きでできた家いえのささえ

橋はし

はし・キョウ

木きでつくられたわたるための道みち

人ひとに関係かんけいする「にんべん」の仲間なかま

「にんべん」は、漢字かんじの左ひだりがわに人ひとがたっている形かたちがついたものです。「人ひと」という字じをたてに細長ほそながくしたような形かたちです。にんべんがつく漢字かんじは、人ひとの行おこないや、人ひとと人ひとのかかわりを表あらわすことが多おおいです。

漢字かんじ

読み方よみかた

人ひととのつながり

休きゅう

やすむ・キュウ

人ひとが体からだを休やすめる

体からだ

からだ・タイ

人ひとのからだ

仕し

つかえる・シ

人ひとが何なにかにつかえてはたらく

作さく

つくる・サク

人ひとが何なにかをつくる

住じゅう

すむ・ジュウ

人ひとがそこで生活せいかつする

仲なか

なか・チュウ

人ひとと人ひとのあいだ

ほかにもよく出でてくる部首ぶしゅがあります。草くさに関係かんけいする「くさかんむり」(草くさ・花はな・茶ちゃなど)、糸いとに関係かんけいする「いとへん」(組くみ・線せん・絵えなど)、口くちに関係かんけいする「くちへん」(味あじ・呼こ・吸きゅうなど)、手てに関係かんけいする「てへん」(持じ・拾しゅう・打だなど)など、知しっているとどんどん仲間なかまがふえていきます。

もっと身近みぢかな部首ぶしゅも覚おぼえておく

家いえに帰かえったら、身みのまわりの文字もじをながめてみてください。本ほんのタイトル、新聞しんぶん、お店みせの看板かんばん。よく見みると、知しっている部首ぶしゅがたくさんかくれています。よく出でてくる部首ぶしゅをもう少すこし知しっておくと、見みつけられる仲間なかまがふえていきます。

部首ぶしゅ

意味いみ

仲間なかまの例れい

くさかんむり

草くさや植物しょくぶつ

草くさ・花はな・茶ちゃ・葉は・薬くすり

いとへん

糸いとや布ぬの

組くみ・線せん・絵え・紙し・細ほそ

あめかんむり

雨あめや空そらのようす

雪ゆき・雲くも・電でん

うかんむり

家いえや屋根やね

家いえ・室しつ・宿やど・寒かん・客きゃく

しめすへん

神かみや祭まつり

社しゃ・神かみ・祝しゅく・福ふく・礼れい

ごんべん

言葉ことばや話はなすこと

話はなし・記き・読どく・語かたり・計けい

にくづき

からだや肉にくに関係かんけいする

胃い・育いく・腸ちょう・胸むね

「あめかんむり」は、雨あめという字じを上うえにのせた形かたちで、雨あめや雪ゆき、かみなりなど、空そらのようすに関係かんけいします。「うかんむり」は屋根やねのような形かたちで、家いえや住すむことに関係かんけいします。「しめすへん」は神かみや祭まつりごとに関係かんけいします。なお「いとへん」は「糸いと」が漢字かんじの左ひだりがわに来きたときの呼び名よびなです。

「糸いと」一いち字じのときは、その字じぜんたいが部首ぶしゅになります。「にくづき」は「腸ちょう」「胸むね」のように左ひだりがわに来くることも、「胃い」「育いく」のように下したに来くることもあります。形かたちと意味いみがつながると、初はじめて見みる漢字かんじでも「これは家いえのなかまかな」と予想よそうできるようになります。

カードで部首ぶしゅごとに整理せいりしてみる

部首ぶしゅを覚おぼえるときに使つかいやすいのが「部首ぶしゅカード」です。やり方かたは、白しろい小ちいさなカード(名刺めいしサイズの紙かみでじゅうぶん)に、表ひょうに部首ぶしゅ、うらに仲間なかまの漢字かんじを書かきます。たとえば表ひょうに「さんずい」、うらに「池いけ・海うみ・泳えい・流ながれ・湖こ」と書かく、というぐあいです。

カードを10〜20枚まい作つくっておくと、すきな時間じかんに1枚まいずつめくって、遊あそびながら練習れんしゅうできます。表ひょうを見みて仲間なかまの漢字かんじを3つ言いえるかためすこともできるし、うらを見みて部首ぶしゅを当あてる遊あそびもできます。一人ひとりでもできるし、家族かぞくや友ともだちとクイズにすることもできます。

  • 表ひょうに部首ぶしゅの名前なまえ(さんずい・きへん など)
  • うらに仲間なかまの漢字かんじを3〜5つ
  • カードはいつでも持ち運もちはこべるサイズにする
  • 新あたらしい部首ぶしゅを知しったら、その日ひのうちにカードを1枚まい作つくる

漢字かんじ辞典じてんの「部首ぶしゅ索引さくいん」とつなげる

部首ぶしゅがわかると、漢字かんじ辞典じてんがぐっと使つかいやすくなります。漢字かんじ辞典じてんには、「部首ぶしゅ索引さくいん(ぶしゅさくいん)」というページがあって、部首ぶしゅごとに漢字かんじがまとめられています。読み方よみかたがわからない漢字かんじでも、部首ぶしゅさえ見みつけられれば、辞典じてんでたどりつけるのです。

たとえば本ほんを読よんでいて「湖みずうみ」という知しらない字じに出会であったとします。読み方よみかたは分わからなくても、左ひだりがさんずいだとわかります。辞典じてんの部首ぶしゅ索引さくいんで「さんずい」のページを開あけば、さんずいの仲間なかまの漢字かんじが並ならんでいて、その中なかから「湖みずうみ」が見みつけられます。部首ぶしゅは、漢字かんじ辞典じてんへの入り口いりくちなのです。

部首ぶしゅから漢字かんじを想像そうぞうしてみる

部首ぶしゅがわかると、知しらない漢字かんじを見みたときに「これは何なんの仲間なかまかな」と考かんがえられるようになります。

たとえば「池いけ」を見みて、「左ひだりがさんずいだから水みずのことかな」と想像そうぞうしてから、右みぎがわの「也や」は音おんを表あらわす部分ぶぶんなので、意味いみのヒントは左ひだりがわのさんずいのほうにあります。意味いみを予想よそうしてから読み方よみかたを覚おぼえると、ただ書かきうつすときより記きおくに残のこりやすくなります。

  • まず漢字かんじの左ひだりがわか上うえの部分ぶぶんに注目ちゅうもくする
  • 見みたことのある部首ぶしゅをさがす
  • その部首ぶしゅが表あらわしているもの(水みず・木き・人ひと・草くさなど)を思い出おもいだす
  • その仲間なかまの意味いみだろうと予想よそうしてから、辞典じてんでたしかめる

部首ぶしゅごとに見比みくらべる漢字かんじの仲間なかま

よく出でてくる部首ぶしゅをまとめて見直みなおしたいときは、下したのリストをそのままノートにうつしてみましょう。同おなじ部首ぶしゅをもつ漢字かんじを仲間なかまでならべると、字じの意味いみのつながりが見みえてきます。自分じぶんの知しっている字じを、空あいているところに書かきたしていくのもおすすめです。

部首ぶしゅ

意味いみ

仲間なかまの漢字かんじ

さんずい

水みずに関係かんけいする

池いけ・海うみ・泳えい・流ながれ・湖こ・温おん

きへん

木きに関係かんけいする

林はやし・村むら・板いた・柱はしら・橋きょう・校こう

にんべん

人ひとに関係かんけいする

休きゅう・体からだ・作さく・住じゅう・仲なか・仕し

くさかんむり

草くさや植物しょくぶつ

草くさ・花はな・茶ちゃ・葉は・薬くすり

いとへん

糸いとや布ぬの

組くみ・線せん・絵え・紙し・細ほそ

ごんべん

言葉ことばや話はなすこと

話はなし・記き・読どく・語かたり・計けい

うかんむり

家いえや屋根やね

家いえ・室しつ・宿やど・客きゃく・寒かん

てへん

手ての動うごき

持じ・拾しゅう・打だ・指ゆび・投とう

やってみよう:部首ぶしゅごとに漢字かんじを集あつめる

ノートを4つに区切くぎって、「さんずい」「きへん」「にんべん」「くさかんむり」と書かきます。教科書きょうかしょから、それぞれの部首ぶしゅがつく漢字かんじを3つずつさがして書かきこんでみましょう。

書かき終おわったら、その漢字かんじの意味いみと部首ぶしゅのつながりをひとことで書かきそえます。「池いけ=水みずがたまった場所ばしょ」のような形かたちです。仲間なかまでならべると、覚おぼえる数かずが同おなじでも、ぐっと整理せいりされて見みえます。

部首ぶしゅのよくある疑問ぎもん

部首ぶしゅは漢字かんじのどこにあるの。

左ひだり・右みぎ・上うえ・下した・かまえ(外そとがわ)など、字じによってちがいます。多おおいのは左ひだりがわです。

部首ぶしゅから意味いみがぜったいに分わかるの。

ぜったいではありませんが、ヒントになります。最後さいごは辞典じてんでたしかめましょう。

部首ぶしゅは一ひとつの字じに一ひとつだけ。

一ひとつの漢字かんじにつき、辞典じてんでは一ひとつの部首ぶしゅにまとめられています。

部首ぶしゅは、漢字かんじをバラバラの記号きごうではなく、仲間なかまどうしのつながりに見みせてくれる地図ちずのようなものです。バラバラだった漢字かんじが地図ちずでつながって見みえるようになると、漢字かんじをおぼえることが少すこしずつ楽らくになっていきます。