部首から漢字をおぼえる方法と身近な例

部首から漢字をおぼえる方法と身近な例の記事を表すモノクロ漫画風イラスト

漢字を部首という「仲間のしるし」で覚える方法をやさしく整理します。さんずい・きへん・にんべんなどのグループで、漢字どうしのつながりを見つけるコツを身近な字で確かめられます。

目次

  1. 部首って何の役に立つの
  2. 水に関係する「さんずい」の仲間
  3. 木に関係する「きへん」の仲間
  4. 人に関係する「にんべん」の仲間
  5. もっと身近な部首も覚えておく
  6. カードで部首ごとに整理してみる
  7. 漢字辞典の「部首索引」とつなげる
  8. 部首から漢字を想像してみる
  9. コピペで使える部首ごとの漢字仲間リスト
  10. やってみよう
  11. よくある疑問

「池」「海」「泳」「流」。この四つの漢字をならべてみると、左がわの形が同じだと気づきます。点が三つ、ななめにならんでいる形です。これは「さんずい」と呼ばれる部首で、水に関係する漢字につくしるしです。一字ずつバラバラに見ていたときには気づかなかった共通点が、ならべてみると急に見えてきます。

漢字は、何度書いても次の日には半分わすれてしまうことがあります。けれど、部首ごとに仲間でまとめて見てみると、覚えるためのヒントがふえていきます。この記事では、さんずい・きへん・にんべんなど、よく出る部首ごとに漢字の仲間を整理し、部首から漢字を覚える方法をたどっていきます。

部首って何の役に立つの

部首は、漢字の中にある「仲間のしるし」のことです。同じ部首をもつ漢字は、意味のなかまであることが多いです。「さんずい」のつく字はだいたい水に関係する、「きへん」のつく字はだいたい木に関係する、というように、部首を知っていれば、知らない漢字でも意味をある程度予想できるようになります。

漢字を一字ずつバラバラに覚えるよりも、部首ごとに仲間でまとめて覚えるほうが、頭に残りやすいです。なぜなら、一つの漢字を思い出したときに、同じ仲間の漢字も一緒に頭の中に出てきやすくなるからです。

水に関係する「さんずい」の仲間

「さんずい」は、漢字の左がわに点が三つ、ななめにならんでいる形をしています。これはもともと「水」を表した形が変わったものです。さんずいがつく漢字は、海・川・池などの水のあるところや、水の動きを表すことが多いです。

漢字

読み方

水とのつながり

いけ・チ

水がたまったところ

うみ・カイ

広い水のひろがり

およぐ・エイ

水の中を動くこと

ながれる・リュウ

水が動くこと

みずうみ・コ

大きな池のような水

あたたかい・オン

もとは「水のぬくもり」の意味

木に関係する「きへん」の仲間

「きへん」は、漢字の左がわに「木」の形がついたものです。きへんがつく漢字は、木の種類、木でできたもの、木のある場所などを表すことが多いです。

漢字

読み方

木とのつながり

はやし・リン

木がいくつかある場所

コウ

学校の校。むかしの木の建物に由来する

むら・ソン

木にかこまれた人の住むところ

いた・ハン

木をうすく切ったもの

はしら・チュウ

木でできた家のささえ

はし・キョウ

木でつくられたわたるための道

人に関係する「にんべん」の仲間

「にんべん」は、漢字の左がわに人がたっている形がついたものです。「人」という字をたてに細長くしたような形です。にんべんがつく漢字は、人の行いや、人と人のかかわりを表すことが多いです。

漢字

読み方

人とのつながり

やすむ・キュウ

人が木のそばで休んでいる

からだ・タイ

人のからだ

つかえる・シ

人が何かにつかえてはたらく

つくる・サク

人が何かをつくる

すむ・ジュウ

人がそこで生活する

なか・チュウ

人と人のあいだ

ほかにもよく出てくる部首があります。草に関係する「くさかんむり」(草・花・茶など)、糸に関係する「いとへん」(糸・組・線など)、口に関係する「くちへん」(口・味・呼など)、手に関係する「てへん」(持・拾・打など)など、知っているとどんどん仲間がふえていきます。

もっと身近な部首も覚えておく

けんたくんは、家に帰って自分のまわりの文字をながめてみました。本のタイトル、お父さんの新聞、お店の看板。よく見ると、知っている部首がたくさんかくれていました。よく出てくる部首をもう少し知っておくと、見つけられる仲間がふえていきます。

部首

意味

仲間の例

くさかんむり

草や植物

草・花・茶・葉・薬

いとへん

糸や布

糸・組・線・絵・紙

あめかんむり

空からふるもの

雪・雲・電

うかんむり

家や屋根

家・室・宿・寒・客

しめすへん

神や祭り

社・神・祝・福・礼

ごんべん

言葉や話すこと

話・記・読・語・計

にくづき

からだの部分

胃・育・能・服

「あめかんむり」は、雨という字を上にのせた形で、空からふるものに関係します。「うかんむり」は屋根のような形で、家や住むことに関係します。「しめすへん」は神や祭りごとに関係します。形と意味がつながると、初めて見る漢字でも「これは家のなかまかな」と予想できるようになります。

カードで部首ごとに整理してみる

部首を覚えるのに、けんたくんが見つけた方法が「部首カード」です。やり方は、白い小さなカード(名刺サイズの紙でじゅうぶん)に、表に部首、うらに仲間の漢字を書きます。たとえば表に「さんずい」、うらに「池・海・泳・流・湖」と書く、というぐあいです。

カードを10〜20枚作っておくと、すきな時間に1枚ずつめくって遊ぶように覚えられます。表を見て仲間の漢字を3つ言えるかためすこともできるし、うらを見て部首を当てる遊びもできます。一人でもできるし、家族や友だちとクイズにすることもできます。

  • 表に部首の名前(さんずい・きへん など)
  • うらに仲間の漢字を3〜5つ
  • カードはいつでも持ち運べるサイズにする
  • 新しい部首を知ったら、その日のうちにカードを1枚作る

漢字辞典の「部首索引」とつなげる

部首がわかると、漢字辞典がぐっと使いやすくなります。漢字辞典には、「部首索引(ぶしゅさくいん)」というページがあって、部首ごとに漢字がまとめられています。読み方がわからない漢字でも、部首さえ見つけられれば、辞典でたどりつけるのです。

たとえば本を読んでいて「湖」という知らない字に出会ったとします。読み方は分からなくても、左がさんずいだとわかります。辞典の部首索引で「さんずい」のページを開けば、さんずいの仲間の漢字が並んでいて、その中から「湖」が見つけられます。部首は、漢字辞典への入り口なのです。

部首から漢字を想像してみる

けんたくんは、部首がわかってから、知らない漢字を見たときに「これは何の仲間かな」と考えるようになりました。たとえば「池」を見て、「左がさんずいだから水のことかな」と想像してから、右がわの「也」とくみあわせて意味を確かめます。意味を予想してから読み方を覚えると、ただ書きうつすよりずっと頭にのこります。

  • まず漢字の左がわか上の部分に注目する
  • 見たことのある部首をさがす
  • その部首が表しているもの(水・木・人・草など)を思い出す
  • その仲間の意味だろうと予想してから、辞典でたしかめる

コピペで使える部首ごとの漢字仲間リスト

よく出てくる部首をまとめて見直したいときは、下のリストをそのままノートにうつしてみましょう。同じ部首をもつ漢字を仲間でならべると、字の意味のつながりが見えてきます。自分の知っている字を、空いているところに書きたしていくのもおすすめです。

部首

意味

仲間の漢字

さんずい

水に関係する

池・海・泳・流・湖・温

きへん

木に関係する

林・村・板・柱・橋・校

にんべん

人に関係する

休・体・作・住・仲・仕

くさかんむり

草や植物

草・花・茶・葉・薬

いとへん

糸や布

糸・組・線・絵・紙

ごんべん

言葉や話すこと

話・記・読・語・計

うかんむり

家や屋根

家・室・宿・客・寒

てへん

手の動き

持・拾・打・指・投

やってみよう

ノートを4つに区切って、「さんずい」「きへん」「にんべん」「くさかんむり」と書きます。教科書から、それぞれの部首がつく漢字を3つずつさがして書きこんでみましょう。書き終わったら、その漢字の意味と部首のつながりをひとことで書きそえます。「池=水がたまった場所」のような形です。仲間でならべると、覚える数が同じでも、ぐっと整理されて見えます。

よくある疑問

Q. 部首は漢字のどこにあるの。 A. 左・右・上・下・かまえ(外がわ)など、字によってちがいます。多いのは左がわです。Q. 部首から意味がぜったいに分かるの。 A. ぜったいではありませんが、ヒントになります。最後は辞典でたしかめましょう。Q. 部首は一つの字に一つだけ。 A. 一つの漢字につき、辞典では一つの部首にまとめられています。

部首は、漢字をバラバラの記号ではなく、仲間どうしのつながりに見せてくれる地図のようなものです。バラバラだった漢字が地図でつながって見えるようになると、漢字をおぼえることが少しずつ楽になっていきます。