対義語の見つけ方と反対の意味を見つけるコツ

対義語の見つけ方と反対の意味を見つけるコツの記事を表すモノクロ漫画風イラスト

対義語の見つけ方を、大きい⇔小さい、上⇔下のような言葉のものさしでやさしく整理します。反対の言葉のしくみと、テストや作文で迷ったときに思い出すコツを身近な例で確かめられます。

目次

8項目
  1. 結論:ものさしの両はしで考え、何に注目するかで反対の言葉をえらぶ
  2. 対義語って何
  3. 形を比べる言葉の対義語
  4. 動きを比べる言葉の対義語
  5. 気持ちを比べる言葉の対義語
  6. 文の中で対義語を使ってみる
  7. 対義語の意味を例文で見比べる
  8. 対義語のよくある疑問

「『行いく』の反対はんたいの意味いみは」と聞きかれて、すぐにこたえられるでしょうか。「来くる」と書かきたい気きもしますが、「帰かえる」もそれらしく感かんじる、というふうにまよってしまうかもしれません。じつは、どちらもまちがいではありません。

言葉ことばの反対はんたいは、いつも一ひとつにきまっているとはかぎらないのです。何なにに注目ちゅうもくするかによって、反対はんたいの言葉ことばがかわることがあります。テストでつまずきやすいのは、この「見方みかたによって答こたえがかわる」というところが多おおいです。

反対はんたいの意味いみを持もつ言葉ことばのことを「対義語たいぎご(たいぎご)」と言いいます。「大おおきい」と「小ちいさい」、「明あかるい」と「暗くらい」のように、ものさしの両りょうはしに立たっている言葉ことばのことです。対義語たいぎごを整理せいりしておくと、テストで答こたえやすくなるだけでなく、作文さくぶんの中なかで物事ものごとをくらべて書かくときにも役立やくだちます。

結論けつろん:ものさしの両りょうはしで考かんがえ、何なにに注目ちゅうもくするかで反対はんたいの言葉ことばをえらぶ

  • 対義語たいぎごは「大おおきい」と「小ちいさい」のように、ものさしの両りょうはしに立たつ反対はんたいの意味いみの言葉ことばの組くみです。
  • 「行いく」の反対はんたいは「来くる」も「帰かえる」もまちがいではなく、何なにに注目ちゅうもくするかで反対はんたいの言葉ことばがかわります。
  • 形かたち・動うごき・気持きもちのグループに分わけて整理せいりし、ペアでおぼえると、一いちどに二ふたつの言葉ことばにふれられます。
  • 「兄あにはせが高たかいが、わたしはひくい」のように反対はんたいの言葉ことばを文ぶんの中なかでならべると、ちがいがはっきりします。

対義語たいぎごって何なに

対義語たいぎごというのは、二ふたつの言葉ことばが反対はんたいの意味いみになっている組くみのことです。たとえば「大おおきい」と「小ちいさい」、「上うえ」と「下した」、「明あかるい」と「暗くらい」のように、ものさしの両りょうはしに立たっている言葉ことばのことを指さします。

一ひとつの言葉ことばだけでは、ようすやちがいがはっきりしないことがありますが、対義語たいぎごと組み合くみあわせると、その意味いみがはっきりしてきます。

対義語たいぎごを知しっていると、作文さくぶんの中なかで物事ものごとをくらべて書かくことができるようになります。「兄あにはせが高たかく、わたしはせがひくい」のように、二ふたつの反対はんたいの言葉ことばでくらべると、ようすが目めにうかぶようになります。テストでもよく出でるので、形かたち・動うごき・気持きもちなど、グループに分わけて整理せいりしておくとべんりです。

対義語たいぎごの中なかには、「行いく」のように、見方みかたによって反対はんたいの言葉ことばがいくつかあるものもあります。場所ばしょの方向ほうこうで考かんがえると「来くる」が反対はんたい、行いって帰かえるというえん路ろで考かんがえると「帰かえる」が反対はんたいです。

どちらかが正せいかいでどちらかがまちがい、というわけではなく、何なにに注目ちゅうもくしているかで反対はんたいの言葉ことばがかわる、というのが対義語たいぎごのおもしろいところです。

形かたちを比くらべる言葉ことばの対義語たいぎご

まずは、形かたちやようすを比くらべる言葉ことばの対義語たいぎごです。形けいよう詞し(ようすを表あらわす言葉ことば)には、ものさしの両りょうはしを表あらわす言葉ことばがたくさんあります。「大おおきい」と「小ちいさい」、「広ひろい」と「せまい」のように、ものの形かたちや場所ばしょの広ひろさを比くらべることができます。

言葉ことば

対義語たいぎご

どんなものさしか

大おおきい

小ちいさい

ものの大おおきさ

長ながい

みじかい

ものの長ながさ

高たかい

ひくい

たかさ

広ひろい

せまい

場所ばしょの広ひろさ

重おもい

かるい

ものの重おもさ

明あかるい

暗くらい

光ひかりの強つよさ

あつい

うすい

ものの厚あつみ

これらの対義語たいぎごは、どちらかが正ただしくてどちらかがまちがいということはありません。同おなじものでも、何なんと比くらべるかでかわります。

たとえば、自分じぶんのえんぴつは弟おとうとのえんぴつより長ながいけれど、お父とうさんのえんぴつより短みじかい、ということもあります。対義語たいぎごは、もののようすをくらべるためのものさしだと考かんがえるとわかりやすいでしょう。

家いえの人ひとといっしょに家いえの中なかを見回みまわして、対義語たいぎごをさがすあそびもおすすめです。「テーブルは高たかい、いすは低ひくい」「まどは明あかるい、ろうかは暗くらい」「じてんはあつい、ノートはうすい」のように、身の回みのまわりのものをくらべながら、ものさしの両りょうはしの言葉ことばを声こえに出だしてみます。あそびながら言葉ことばが体からだにしみこんでいきます。

動うごきを比くらべる言葉ことばの対義語たいぎご

次つぎは、動うごきを表あらわす言葉ことばの対義語たいぎごです。動詞どうし(どうし)と呼よばれるグループで、毎日まいにちのせいかつの中なかで何なん度どもつかいます。動うごきの対義語たいぎごは、向むきや方向ほうこうが反対はんたいになることが多おおいので、絵えにしてみるとわかりやすいです。

  • 行いく ⇔ 来くる(自分じぶんから見みて、はなれていくか近ちかづいてくるか)
  • 行いく ⇔ 帰かえる(出でかけることともどることをくらべる)
  • 上あがる ⇔ 下さがる(うえに向むかうか、したに向むかうか)
  • 入はいる ⇔ 出でる(中なかに向むかうか、そとに向むかうか)
  • 開あける ⇔ 閉しめる(戸とや口くちを開ひらくか、とじるか)
  • 買かう ⇔ 売うる(お金かねをはらうか、うけ取とるか)
  • 勝かつ ⇔ 負まける(しょうぶの結果けっか)

「行いく」と「来くる」「帰かえる」のちがいも、こうやって絵えにしてみるとはっきりします。「来くる」は相手あいてのほうから自分じぶんのいる場所ばしょに近ちかづくこと、「帰かえる」はもといた場所ばしょにもどることです。

「ぼくが学校がっこうに行いく」と書かいたときの反対はんたいは「ぼくが学校がっこうから帰かえる」、「友ともだちが家いえに来くる」と書かいたときの反対はんたいは「友ともだちが家いえから帰かえる」というように、文ぶんの中なかでの向むきを考かんがえると、どちらの対義語たいぎごが合あうかが見みえてきます。

動うごきの対義語たいぎごのおもしろいところは、組くみになっていることが多おおいことです。「開あける」と「閉しめる」、「買かう」と「売うる」、「勝かつ」と「負まける」は、ふだんの会話かいわやニュースの中なかでもよく組くみで出でてきます。ペアで覚おぼえておくと、片方かたほうが出でてくると自然しぜんにもう片方かたほうが思おもいうかぶようになり、文章ぶんしょうを読よむのも書かくのも楽らくになります。

気持きもちを比くらべる言葉ことばの対義語たいぎご

気持きもちを表あらわす言葉ことばにも、対義語たいぎごがたくさんあります。「うれしい」と「悲かなしい」、「すき」と「きらい」のように、心こころの方向ほうこうが反対はんたいになっている言葉ことばたちです。気持きもちの対義語たいぎごは、作文さくぶんや日記にっきで自分じぶんの気持きもちのうつりかわりを書かくときに、とても役に立やくにたちます。

言葉ことば

対義語たいぎご

どんな場面ばめんでつかうか

うれしい

悲かなしい

気持きもちの明あかるさ

すき

きらい

心こころのひかれかた

楽たのしい

つまらない

時間じかんのすごし方かた

やさしい

きびしい

人ひとへのあたり方かた

とくい

にがて

自分じぶんの力ちからの出だしやすさ

しずか

にぎやか

音おとやふんいき

あんしん

しんぱい

心こころのおちつき

気持きもちの対義語たいぎごをつかうと、日記にっきでその日ひのうごきを生き生いきいきと書かけます。「朝あさはあんしんしていたけれど、午後ごごからしんぱいになってきた」のように、二ふたつの反対はんたいの気持きもちをならべると、心こころがうごいたようすがはっきりつたわります。

気持きもちが一ひとつの言葉ことばだけで止とまらないように、対義語たいぎごをたくわえておくと、文章ぶんしょうのはばが広ひろがります。

文ぶんの中なかで対義語たいぎごを使つかってみる

さいごに、対義語たいぎごを文ぶんの中なかでじょうずに使つかうコツを紹介しょうかいします。ただ反対はんたいの言葉ことばを知しっているだけでなく、文ぶんの中なかでならべてみると、ちがいがはっきりします。つぎのような練習れんしゅうをしてみてください。

  1. 一ひとつの文ぶんを書かく(例れい:「兄あにはせが高たかい」)
  2. その文ぶんに対義語たいぎごを入いれた文ぶんをつけ加くわえる(例れい:「わたしはせがひくい」)
  3. 二ふたつの文ぶんを「が」「けれど」でつなぐ(例れい:「兄あにはせが高たかいが、わたしはひくい」)
  4. できあがった文ぶんを声こえに出だして読よみ、しぜんかをたしかめる
  5. 気持きもち・動うごき・形かたちのジャンルを変かえて、もう一度いちどくりかえす

この練習れんしゅうでは、対義語たいぎごをいつもペアで考かんがえることになります。一ひとつの言葉ことばを学まなぶときに、もうかた方ほうの言葉ことばもいっしょにおぼえると、一いちどに二ふたつの言葉ことばにふれられます。じてんを使つかうときも、ある言葉ことばのページに、反対はんたいの意味いみの言葉ことばがのっていることがあります。じてんの引ひき方かたは国語こくごじてんの引ひき方かた を参考さんこうにしてみてください。

もう一ひとつのコツは、ニュースや本ほんの中なかで対義語たいぎごの組くみをさがすことです。「うれしいニュース」と「悲かなしいニュース」、「上あがる気きおん」と「下さがる気きおん」のように、新聞しんぶんや教科書きょうかしょの中なかには、対義語たいぎごのペアがたくさん使つかわれています。

「あ、これは反対はんたいの言葉ことばだ」と気きづくたびに、ノートに書かきとめておくと、自分じぶんだけの対義語たいぎごじてんが作つくれます。にた意味いみの言葉ことばについて知しりたい人ひとは、類義語るいぎごの見みつけ方かた もあわせて読よむと、言葉ことばのなかまをもっと広ひろく理りかいできます。

対義語たいぎごの意味いみを例文れいぶんで見比みくらべる

テスト前まえの見直みなおしや作文さくぶんづくりにそのまま使つかえるように、よく出でてくる対義語たいぎごペアを形かたち・動うごき・気持きもち・時間じかんのグループに分わけてまとめておきます。学校がっこうで習ならう漢字かんじを中心ちゅうしんにしているので、ノートに書かきうつして自分じぶん用ようの一覧いちらん表ひょうにしてもよいでしょう。

言葉ことば

対義語たいぎご

使つかう場面ばめんの例文れいぶん

大おおきい

小ちいさい

兄あには大おおきなパンを、弟おとうとは小ちいさなパンを買かった

長ながい

みじかい

長ながいえんぴつを弟おとうとにあげ、自分じぶんは短みじかいえんぴつを使つかった

高たかい

ひくい

兄あにはせが高たかく、わたしはせがひくい

広ひろい

せまい

広ひろい公園こうえんとせまい路地ろじをくらべる

重おもい

かるい

ランドセルは重おもいが、ふでばこはかるい

明あかるい

暗くらい

明あかるい部屋へやでほんを読よみ、暗くらいろうかは早足はやあしで通とおる

行いく

来くる

わたしは学校がっこうに行いき、友ともだちが家いえに来くる

出でる

入はいる

玄関げんかんを出でてから、図書館としょかんに入はいる

上あがる

下さがる

エレベーターが上あがり、つぎに下さがる

開あける

閉しめる

まどを開あけてから、出でるときにしっかり閉しめる

買かう

売うる

本屋ほんやさんが本ほんを売うり、わたしが買かう

勝かつ

負まける

一回戦いっかいせんに勝かって、決勝けっしょうで負まけた

うれしい

悲かなしい

点数てんすうがよくてうれしいが、友ともだちの分ぶんは悲かなしい結果けっかだった

しずか

にぎやか

朝あさはしずかな町まちが、お祭まつりでにぎやかになる

あんしん

しんぱい

電話でんわが来きてあんしんしたが、その前まえまではしんぱいだった

この表ひょうの例文れいぶんは、そのまま日記にっきや作文さくぶんに使つかえるかたちで書かいてあります。「自分じぶんのせいかつの中なかで、この対義語たいぎごペアはどんな場面ばめんに出でてくるかな」と考かんがえながら読よみかえると、自分じぶんらしい文ぶんに作つくりかえることができます。何なん回かいも声こえに出だしてみると、頭あたまの中なかに対義語たいぎごのペアが残のこりやすくなります。

対義語たいぎごのよくある疑問ぎもん

反対はんたいの意味いみの言葉ことばが二ふたつあるときは、どちらが正ただしいの。

どちらもまちがいではないことが多おおいです。文ぶんの中なかで何なんと何なにを比くらべているかをよく見みて、合あうほうをえらびましょう。

対義語たいぎごがない言葉ことばもあるの。

あります。たとえば「自転車じてんしゃ」や「ねこ」のような、ものを表あらわす言葉ことばには、はっきりした対義語たいぎごがないことがふつうです。

「すき」の反対はんたいは「きらい」だけ。

「きらい」のほかに「にがて」「すかない」も近ちかい意味いみで使つかわれることがあります。場面ばめんによってつかい分わけてみましょう。

三みっつ以上いじょうの言葉ことばのグループに、反対はんたいの言葉ことばがある。

「春はる・夏なつ・秋あき・冬ふゆ」のように四よっつのなかまがあるグループもあります。この場合ばあいは、はっきりした対義語たいぎごというよりも、四よっつで一ひとつのものさしになっています。

テストで対義語たいぎごを答こたえるときに気きをつけることは。

問題もんだい文ぶんをよく読よみ、何なんのものさしで反対はんたいをきいているのかをたしかめてからこたえましょう。