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対義語の見つけ方と反対の意味を見つけるコツ

対義語の見つけ方を、大きい⇔小さい、上⇔下のような言葉のものさしでやさしく整理します。反対の言葉のしくみと、テストや作文で迷ったときに思い出すコツを身近な例で確かめられます。
目次
「『行く』の反対の意味は」と聞かれて、すぐにこたえられるでしょうか。「来る」と書きたい気もしますが、「帰る」もそれらしく感じる、というふうにまよってしまうかもしれません。じつは、どちらもまちがいではありません。言葉の反対は、いつも一つにきまっているとはかぎらないのです。何に注目するかによって、反対の言葉がかわることがあります。テストでつまずきやすいのは、この「見方によって答えがかわる」というところが多いです。
反対の意味を持つ言葉のことを「対義語(たいぎご)」と言います。「大きい」と「小さい」、「明るい」と「暗い」のように、ものさしの両はしに立っている言葉のことです。対義語を整理しておくと、テストで答えやすくなるだけでなく、作文の中で物事をくらべて書く力もつきます。この記事では、対義語のしくみと、形・動き・気持ちの三つのグループに分けた見つけ方、文の中で使ってみる練習方法までを、順に取り上げていきます。
対義語って何
対義語というのは、二つの言葉が反対の意味になっている組のことです。たとえば「大きい」と「小さい」、「上」と「下」、「明るい」と「暗い」のように、ものさしの両はしに立っている言葉のことを指します。一つの言葉だけでは、ようすやちがいがはっきりしないことがありますが、対義語と組み合わせると、その意味がぐっとはっきりしてきます。
対義語を知っていると、作文の中で物事をくらべて書くことができるようになります。「兄はせが高く、わたしはせがひくい」のように、二つの反対の言葉でくらべると、ようすが目にうかぶようになります。テストでもよく出るので、形・動き・気持ちなど、グループに分けて整理しておくとべんりです。
対義語の中には、ハルトくんがまよった「行く」のように、見方によって反対の言葉がいくつかあるものもあります。場所の方向で考えると「来る」が反対、行って帰るというえん路で考えると「帰る」が反対です。どちらかが正かいでどちらかがまちがい、というわけではなく、何に注目しているかで反対の言葉がかわる、というのが対義語のおもしろいところです。
形を比べる言葉の対義語
まずは、形やようすを比べる言葉の対義語から見ていきましょう。形よう詞(ようすを表す言葉)には、ものさしの両はしを表す言葉がたくさんあります。「大きい」と「小さい」、「広い」と「せまい」のように、ものの形や場所の広さを比べることができます。
言葉 | 対義語 | どんなものさしか |
|---|---|---|
大きい | 小さい | ものの大きさ |
長い | みじかい | ものの長さ |
高い | ひくい | たかさ |
広い | せまい | 場所の広さ |
重い | かるい | ものの重さ |
明るい | 暗い | 光の強さ |
あつい | うすい | ものの厚み |
これらの対義語は、どちらかが正しくてどちらかがまちがいということはありません。同じものでも、何と比べるかでかわります。たとえば、自分のえんぴつは弟のえんぴつより長いけれど、お父さんのえんぴつより短い、ということもあります。対義語は、もののようすをくらべるためのものさしだと考えるとわかりやすいでしょう。
お父さんといっしょに家の中を見回して、対義語をさがすあそびもおすすめです。「テーブルは高い、いすは低い」「まどは明るい、ろうかは暗い」「お父さんの本はあつい、図かんはもっとあつい」のように、身の回りのものをくらべながら、ものさしの両はしの言葉を声に出してみます。あそびながら言葉が体にしみこんでいきます。
動きを比べる言葉の対義語
次は、動きを表す言葉の対義語です。動詞(どうし)と呼ばれるグループで、毎日のせいかつの中で何度もつかいます。動きの対義語は、向きや方向が反対になることが多いので、絵にしてみるとわかりやすいです。
- 行く ⇔ 来る(自分から見て、はなれていくか近づいてくるか)
- 行く ⇔ 帰る(出かけることともどることをくらべる)
- 上がる ⇔ 下がる(うえに向かうか、したに向かうか)
- 入る ⇔ 出る(中に向かうか、そとに向かうか)
- 開ける ⇔ 閉める(戸や口を開くか、とじるか)
- 買う ⇔ 売る(お金をはらうか、うけ取るか)
- 勝つ ⇔ 負ける(しょうぶの結果)
ハルトくんがテストでまよった「行く」と「来る」「帰る」のちがいも、こうやって絵にしてみるとはっきりします。「来る」は相手のほうから自分のいる場所に近づくこと、「帰る」はもといた場所にもどることです。「ぼくが学校に行く」と書いたときの反対は「ぼくが学校から帰る」、「友だちが家に来る」と書いたときの反対は「友だちが家から帰る」というように、文の中での向きを考えると、どちらの対義語が合うかが見えてきます。
動きの対義語のおもしろいところは、組になっていることが多いことです。「開ける」と「閉める」、「買う」と「売る」、「勝つ」と「負ける」は、ふだんの会話やニュースの中でもよく組で出てきます。ペアで覚えておくと、片方が出てくると自然にもう片方が思いうかぶようになり、文章を読むのも書くのも楽になります。
気持ちを比べる言葉の対義語
気持ちを表す言葉にも、対義語がたくさんあります。「うれしい」と「悲しい」、「すき」と「きらい」のように、心の方向が反対になっている言葉たちです。気持ちの対義語は、作文や日記で自分の気持ちのうつりかわりを書くときに、とても役に立ちます。
言葉 | 対義語 | どんな場面でつかうか |
|---|---|---|
うれしい | 悲しい | 気持ちの明るさ |
すき | きらい | 心のひかれかた |
楽しい | つまらない | 時間のすごし方 |
やさしい | きびしい | 人へのあたり方 |
元気 | 元気がない | 体や心のようす |
しずか | にぎやか | 音やふんいき |
あんしん | しんぱい | 心のおちつき |
気持ちの対義語をつかうと、日記でその日のうごきを生き生きと書けます。「朝はあんしんしていたけれど、午後からしんぱいになってきた」のように、二つの反対の気持ちをならべると、心がうごいたようすがはっきりつたわります。気持ちが一つの言葉だけで止まらないように、対義語をたくわえておくと、文章のはばが広がります。
文の中で対義語を使ってみる
さいごに、対義語を文の中でじょうずに使うコツを紹介します。ただ反対の言葉を知っているだけでなく、文の中でならべてみると、力がぐんと身につきます。ハルトくんは、お母さんとつぎのような練習をしました。
- 一つの文を書く(例:「兄はせが高い」)
- その文に対義語を入れた文をつけ加える(例:「わたしはせがひくい」)
- 二つの文を「が」「けれど」でつなぐ(例:「兄はせが高いが、わたしはひくい」)
- できあがった文を声に出して読み、しぜんかをたしかめる
- 気持ち・動き・形のジャンルを変えて、もう一度くりかえす
この練習をくりかえすと、対義語をペアでおぼえる力がついてきます。一つの言葉を学ぶときに、もうかた方の言葉もいっしょにおぼえると、二倍の語いがいっぺんに身につきます。じてんを使うときも、ある言葉のページに、反対の意味の言葉がのっていることがあります。じてんの引き方は国語じてんの引き方 を参考にしてみてください。
もう一つのコツは、ニュースや本の中で対義語の組をさがすことです。「うれしいニュース」と「悲しいニュース」、「上がる気おん」と「下がる気おん」のように、新聞や教科書の中には、対義語のペアがたくさん使われています。「あ、これは反対の言葉だ」と気づくたびに、ノートに書きとめておくと、自分だけの対義語じてんが作れます。にた意味の言葉について知りたい人は、類義語の見つけ方 もあわせて読むと、言葉のなかまをもっと広く理かいできます。
コピペで使える対義語サンプル一覧
テスト前の見直しや作文づくりにそのまま使えるように、よく出てくる対義語ペアを形・動き・気持ち・時間のグループに分けてまとめておきます。学校で習う漢字を中心にしているので、ノートに書きうつして自分用の一覧表にしてもよいでしょう。
言葉 | 対義語 | 使う場面の例文 |
|---|---|---|
大きい | 小さい | 兄は大きなパンを、弟は小さなパンを買った |
長い | みじかい | 長いえんぴつを弟にあげ、自分は短いえんぴつを使った |
高い | ひくい | 兄はせが高く、わたしはせがひくい |
広い | せまい | 広い公園とせまい路地をくらべる |
重い | かるい | ランドセルは重いが、ふでばこはかるい |
明るい | 暗い | 明るい部屋でほんを読み、暗いろうかは早足で通る |
行く | 来る | わたしは学校に行き、友だちが家に来る |
出る | 入る | 玄関を出てから、図書館に入る |
上がる | 下がる | エレベーターが上がり、つぎに下がる |
開ける | 閉める | まどを開けてから、出るときにしっかり閉める |
買う | 売る | 本屋さんが本を売り、わたしが買う |
勝つ | 負ける | 一回戦に勝って、決勝で負けた |
うれしい | 悲しい | 点数がよくてうれしいが、友だちの分は悲しい結果だった |
しずか | にぎやか | 朝はしずかな町が、お祭りでにぎやかになる |
あんしん | しんぱい | 電話が来てあんしんしたが、その前まではしんぱいだった |
この表の例文は、そのまま日記や作文に使えるかたちで書いてあります。「自分のせいかつの中で、この対義語ペアはどんな場面に出てくるかな」と考えながら読みかえると、自分らしい文に作りかえることができます。何回も声に出してみると、頭の中に対義語のペアが残りやすくなります。
