高校英単語の暗記法と続け方|反復・想起・例文活用の組み合わせ

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高校の英単語は量が一気に増え、覚えても抜ける感覚に悩みがちです。間隔をあけて言えるか試す反復と、例文ごと覚えるやり方を、実際の 4 語と例文・3 通りの出題例でそのまま試せる形にまとめました。

目次

14項目
  1. 結論:間隔をあけて言えるか試し、例文ごと覚えて毎日少しずつ続ける
  2. 英単語が抜けるときに見直せるところ
  3. 反復のコツ|間隔をあけて思い出す
  4. 反復|回すときの注意点
  5. 想起練習|眺めるより思い出す
  6. 想起|練習するときの工夫
  7. 例文活用|使い方ごと覚える
  8. 例文|活用するときの観点
  9. やってみる|4 語を例文ごと覚える
  10. 同じ語を 3 通りで試す
  11. やりがちな失敗とその直し方
  12. 毎日続けるための仕組みづくり
  13. 英単語の暗記のよくある疑問
  14. 英単語の暗記のまとめ

高校に入ると、覚える英単語の量が一気に増えます。単語帳を眺めても次の日には抜けている、という感覚に悩む人は多いはずです。努力の量を増やす前に、覚え方の手順を見直せます。

見直すところは二つです。間隔をあけて言えるか試すことと、例文の中で覚えることです。

前提として大切なのは、一度で完璧に覚えようとしないことです。英単語は何周も回して固めるもので、最初から全部覚えきる必要はありません。浅く速く回すほうが、同じ時間で触れられる語数が増えます。

結論:間隔をあけて言えるか試し、例文ごと覚えて毎日少しずつ続ける

  • 単語は一度に詰め込まず、間隔をあけて言えるか試す形にします。間隔は自分の予定に合わせて動かせます。
  • 眺めるだけでは覚えたか分かりません。意味を隠して言ってみると、次に繰り返す語をその場で選べます。
  • 例文ごと覚えると、前置詞まで含めて使い方が分かります。apply for と apply to の違いもその一つです。
  • 毎日決まった時間に少量を回す仕組みにすると、続けやすくなります。

英単語が抜けるときに見直せるところ

覚えたはずの単語が抜けるとき、やり方の側に見直せる部分があります。よくあるのは、一度にまとめて入れたあとは眺めるだけ、という形です。ページに触れた回数は多くても、意味を自分で言ってみた回数はほとんど増えていません。

そこで、思い出す回数のほうを意図して増やします。覚えた直後ではなく、少し時間をおいてから意味を言えるか試す。この形を繰り返すのが、間隔をあけた反復です。

もう一つ見直せるのは、1 日に入れる量です。新規語を大量に入れると翌日の復習が追いつかず、どれも中途半端なまま次へ進みます。復習まで回しきれる量に減らすと、どこまで言えるかを毎日確かめながら進められます。

反復のコツ|間隔をあけて思い出す

反復は、ただ何度も見ることではありません。間隔をあけて、思い出せるか試すことが大事です。覚えた当日、翌日、数日後と間隔を広げながら確認すると、どの語がまだ言えないかがその都度分かり、回す語を絞れます。

間隔の取り方に決まった正解はありません。下は一つの案です。自分の予定に合わないときは、日数を動かして構いません。大事なのは、間隔をあけて「言えるか試す」機会を作ることです。

タイミング

やること

確かめること

覚えた当日

意味を隠して言ってみる

その日のうちに何語言えたか

翌日

前日に出せなかった語だけ

一晩おいて言えるようになったか

3日後

範囲全体を通しで確認

間があいても言えるか

1週間後

怪しい語だけ拾い直す

残っている取りこぼし

反復回すときの注意点

  • 覚えた語は飛ばし、思い出せない語だけを繰り返す。
  • 1回の範囲を欲張らず、20〜30語に区切る。
  • 完璧を目指さず、7割思い出せたら次の範囲へ進む。
  • 前の範囲も時々混ぜて、抜けていないか確認する。

もう一つの工夫は、同じ場面で使う語をまとめて見直すことです。ただし、形の似た語(adapt と adopt など)は混同しやすいので、一方が言えるようになってから並べて比べます。

想起練習|眺めるより思い出す

単語帳を眺めるだけだと、覚えたかどうかが自分で分かりません。意味を隠して、英単語を見て意味を言ってみる。言えたか言えなかったかがその場で分かるので、次に繰り返す語を選べます。

逆方向の練習も役立ちます。日本語を見て英単語を思い出せるかを試すと、書く・話す場面で使える記憶になります。読むだけでなく、思い出して書く練習を混ぜると、テストで書く問題にも対応しやすくなります。

想起練習がつらく感じるのは、思い出せないことが続くからです。ただ、思い出せなかった語が分かること自体が、次に繰り返す対象を決める材料になります。印をつけて次に回し、同じ語に何度か戻ります。

想起練習するときの工夫

  • 赤シートや手で意味を隠し、見えない状態で思い出す。
  • 思い出せた語と出せない語を、その場で分ける。
  • 出せない語だけを集め、重点的に繰り返す。
  • 英語→日本語と、日本語→英語の両方向で試す。

想起がうまくいかない語は、無理に思い出そうとせず、すぐ答えを見て構いません。時間をかけて思い出せない語に粘るより、答えを確認して次に進み、回数を重ねて覚える方が、全体としては早く進みます。

例文活用|使い方ごと覚える

単語と意味だけを覚えると、いざ英文の中で出会ったときに意味が結びつかないことがあります。単語帳の例文ごと覚えると、どんな場面で使うか、どの語と一緒に使うかまで身につきます。

覚え方

身につくこと

弱点

単語+意味だけ

量を速く回せる

使い方が分からない・英文の中で意味が結びつかないことがある

例文ごと覚える

意味と使い方が一緒に残る

1語あたりの時間がかかる

両方を組み合わせる

量と使い方の両方をおさえられる

進め方の工夫が必要

例文活用するときの観点

  • 基本の意味は単語帳で速く回し、重要語だけ例文ごと覚える。
  • 例文は声に出して読むと、意味と音を同時に確かめられる。
  • よく一緒に使う語(前置詞など)を例文から拾っておく。
  • 読解で出会った単語は、その文ごと書き留めて覚える。

長文を読む中で覚えるのも有効な方法です。文章の流れの中で出会った語は、場面とセットで印象に残ります。読解の勉強と単語の暗記を切り離さず、出てきた語を拾って単語帳に戻ると、両方が同時に進みます。

例文を覚えるときは、その文の意味も一緒に頭に入れます。意味の分からない例文を音だけで覚えても、使う場面が浮かびません。文の意味と単語の役割をセットで理解しておくと、応用のきく記憶になります。

やってみる|4 語を例文ごと覚える

ここまでのやり方を、実際の語で試せる形にしました。下の 4 語は、意味だけ覚えても英文で出会うと戸惑いやすい語です。例文と、よく一緒に使う語をセットで置いてあります。

単語

意味

例文

よく一緒に使う語

acquire

身につける、得る

She acquired basic cooking skills while living alone.(彼女は一人暮らしの間に基本的な料理の技能を身につけた)

acquire a skill / knowledge / a language

reduce

減らす

The city reduced the number of buses on Sundays.(市は日曜のバスの本数を減らした)

reduce the number of

depend on

〜次第である、〜に頼る

How long it takes depends on the weather.(どれくらいかかるかは天気次第だ)

depend on 〜(on を落とさない)

apply

申し込む、応募する

He applied for a part-time job.(彼はアルバイトに応募した)

apply for+仕事・奨学金(〜に応募する)

apply

出願する

She applied to three universities.(彼女は三つの大学に出願した)

apply to+大学・会社(〜に出願する)

apply

当てはまる

This rule applies to every student.(この規則は全生徒に当てはまる)

〈規則などが〉apply to+人(〜に当てはまる)

最後の apply が分かりやすい例です。for なら応募、to なら出願か「当てはまる」で、どちらかは主語が人か規則かで見分けます。前置詞と主語まで含めて 1 セットで覚えます。

同じ語を 3 通りで試す

覚えたかどうかは、出題の形を変えると分かります。同じ acquire を 3 通りで試した例です。英語から日本語は言えても、日本語から英語や空所補充では出てこない、ということがよくあります。

形式

出す側

言えたら正解

英語 → 日本語

acquire

身につける、得る

日本語 → 英語

(技能を)身につける

acquire

空所補充

She (a______) basic cooking skills while living alone.

acquired

空所補充まで言えると、形を変える練習になります。acquired と過去形にする必要があることにも気づけます。まず英語から日本語で回し、言える語が増えたら残りの 2 形式を足す、という順序が始めやすい形です。

やりがちな失敗とその直し方

英単語の暗記でつまずく人には、共通する失敗パターンがあります。やり方を少し変えると見直せるものが多いので、当てはまるものがないか確認してみてください。

やりがちなパターン

起きること

直し方

1日に多くの新規語を詰め込む

翌日に復習しきれず抜ける

新規を減らし復習を毎回混ぜる

単語帳を最初から順に眺めるだけ

覚えた気になるが残らない

意味を隠して思い出す練習にする

1周目で完璧を目指す

進まず途中で挫折する

7割で次へ進み複数周で固める

意味だけ覚えて使い方を見ない

英文で出会うと意味が結びつかない

重要語は例文ごと覚える

とくに多いのが、1 周目で完璧にしようとして先に進めなくなるパターンです。1 周で覚えきる前提をやめ、浅く速く回して周を重ねる形にすると、同じ時間で触れられる語数が増えます。

もう一つ気をつけたいのが、覚えたかどうかを自分で確かめないまま進めることです。眺めて満足してしまうと、テストで初めて抜けに気づきます。各回の終わりに想起テストを挟めば、抜けをその場で見つけられます。

スペルが苦手な人は、つづりを声に出しながら書くと覚えやすくなります。音と文字を結びつけておくと、似たつづりの語を見分ける手がかりが増えます。書く問題が多い人は、意味だけでなくつづりも練習に入れておくと安心です。

毎日続けるための仕組みづくり

どんなやり方も、続かなければ試せません。続けるには、やる気に頼らず仕組みで回すのが現実的です。時間と量を先に決めておくと、その日に何をするか迷わずに始められます。

  1. 時間と量を固定する。

    毎日同じ時間に、決まった語数だけ回すと決める。通学中や寝る前など、生活の中に組み込む。

  2. その日の範囲を決める。

    新しい語と、前日の復習を毎日セットにする。新規だけにせず復習を欠かさず混ぜる。

  3. 想起でテストする。

    意味を隠して思い出し、抜けた語に印をつける。印の語を翌日重点的に回す。

  4. 記録を残す。

    進んだ範囲を簡単にメモする。続いている記録が、続ける動機になる。

続ける工夫として、すきま時間を使う手もあります。通学中や休み時間など、まとまった机の時間でなくても進められます。短い時間を何度も使うと、1 日のうちに間隔をあけて試す機会を作れます。

英単語の暗記のよくある疑問

1日に何語覚えればよいですか。

量より反復が大事です。新規20〜30語に前日の復習を足すくらいが、続けやすい目安です。多すぎて翌日回せないなら減らします。

発音やスペルも覚えるべきですか。

読解中心ならまず意味を優先し、書く問題が多いならスペルも練習します。声に出して読むと、音とつづりを結びつけて覚えられます。

単語帳と長文のどちらで覚えるのがよいですか。

両方使えます。単語帳で基礎の量を確保し、長文で出会った語を文ごと覚えると、使える形で記憶に残りやすくなります。

一度覚えた語も復習が必要ですか。

一度言えた語も、間をおくと言えなくなることがあります。間隔をあけて試し、怪しい語だけ拾い直す形にすると負担を抑えられます。

英単語の暗記のまとめ

英単語が抜けるときは、覚え方の側に見直せるところがあります。間隔をあけて言えるか試す反復と、例文ごと覚えるやり方を組み合わせると、自分がどこまで言えるかを確かめながら進められます。

何より大切なのは、毎日少しずつ続けることです。やる気に頼らず、時間と量を固定した仕組みにすれば、量の多い高校英単語にも無理なく向き合えます。

語を例文と一緒に、よく結びつく語まで含めて覚える手順は、国語の語彙や慣用句を覚えるときと同じです。日本語でも「気が付く」と「気を付ける」のように、助詞まで含めて覚えないと意味を取り違えます。

覚えた語が長文の中で読めたとき、続けてきた手応えを感じられます。最初は抜けても落ち込まず、言ってみる回数を増やしていきましょう。この記事の 4 語からでも、同じ手順は試せます。