目次
13項目
黒板をそのまま写すことに集中していると、ノートはきれいでも、後で見返したときに内容が頭に入っていないことがあります。書くこと自体が目的になり、何が大事だったかが分からなくなるのです。
ノートは、授業中に写すためだけのものではなく、後で復習するための道具です。見返したときに思い出しやすく、自分のつまずきが分かるように作ると、テスト前の助けになります。ここでは、板書を整理し、復習しやすい構成にするコツを手順で整理します。
結論:写すだけで終わらせず、復習で見返す前提で構成する
- ノートは写すこと自体を目的にせず、後で見返す前提で構成します。
- 板書を写すだけでなく、余白に自分の言葉や疑問を書き足せるようにします。
- 色は意味を決めて最小限に使い、どこが大事かが一目で分かるようにします。
- 授業後に短時間で見直し、抜けや疑問を補うと記憶の助けになります。
復習しやすいノートに必要な三つの要素
後で役立つノートには、共通する要素があります。きれいさよりも、見返したときに思い出しやすいかが大切です。次の三つを意識すると、復習しやすい構成になります。
要素 | 役割 | 具体例 |
|---|---|---|
余白 | 後から書き足す場所を残す | 右側や下を空けておく |
色のルール | 大事な所を一目で分かるようにする | 重要は赤、補足は青など |
自分の言葉 | 理解したか確かめる | 要点を一言でまとめる |
余白後から書き足す場所を残す
板書をびっしり写すと、後から気づいたことを書き込む場所がなくなります。あらかじめ右側や下に余白を残しておくと、復習のときに自分の言葉や疑問を足せます。余白は無駄ではなく、後でノートを育てるための場所です。ページを詰めて使うより、余白を残した方が見返しやすくなります。
色のルール意味を決めて最小限に使う
色を多く使いすぎると、どこが大事か分からなくなります。色は意味を決めて使うのがコツです。例えば重要な語は赤、補足は青、というように役割を決めておくと、見返したときに大事な所が一目で分かります。色を塗ることに時間をかけすぎず、授業の内容を理解することを優先しましょう。
自分の言葉要点を一言でまとめる
自分の言葉でまとめる作業は、内容を理解したかを確かめる役に立ちます。板書をそのまま写しただけだと、写せていても意味が分かっていないことがあります。その日の要点を一言で書き直してみると、理解できている所とあいまいな所がはっきりします。書けない部分は、まだ理解しきれていないサインです。
板書を写すだけで終わるのを防ぐ取り方
板書をただ写すだけになりがちな人は、写しながら少しだけ手を加える工夫で変わります。手を動かすだけでなく、頭も一緒に使うことが大切です。次の手順を意識してみましょう。
見出しを立てる。
その授業のテーマや単元名を、ページの上に書いておきます。
板書を写す。
黒板の内容を写します。このとき余白を残すことを忘れません。
疑問を余白に書く。
分からなかった点や「なぜ」と思った所を、余白にメモします。
要点を一言で書く。
授業の終わりに、その日の要点を自分の言葉で一文にまとめます。
判断復習しやすいノートになっているかのチェック
- 後から書き足せる余白を残していますか。
- 色は意味を決めて、使いすぎていませんか。
- 分からなかった点を、疑問として書き留めていますか。
- その日の要点を、自分の言葉でまとめていますか。
よくあるつまずきと直し方
ノートの取り方には、よくあるつまずきのパターンがあります。自分に当てはまるものがないか確かめ、直し方を取り入れてみましょう。
一つ目のパターンは、きれいに書くことに時間をかけすぎる場合です。色を塗り、線を引きそろえることに集中すると、授業の内容が頭に入りません。直し方は、見やすさは保ちつつ、きれいさよりも内容の理解を優先することです。後から見返せれば、多少のラフさは問題になりません。
二つ目のパターンは、写すだけで一度も見返さない場合です。せっかく書いても、見返さなければ復習の道具になりません。直し方は、授業の後や帰宅後に短時間でも見直す習慣を作ることです。次で、その見直し方を整理します。
見出しと余白でページを読みやすくする
ノートは、書いた量よりも見返したときの読みやすさが大切です。ぎっしり詰まったページは、後で見ると要点がどこか分かりにくくなります。見出しと余白を意識すると、ページが整理されて読みやすくなります。
ページの上にその日のテーマや単元名を見出しとして書いておくと、後から探すときに役立ちます。内容のまとまりごとに少し行を空けると、どこからどこまでが一つの話か分かりやすくなります。詰め込むより、区切りを意識する方が、見返したときの理解が早くなります。
また、図や矢印で関係を表すと、文字だけより記憶に残りやすくなることがあります。原因と結果、順番のあるものなどは、簡単な図にすると分かりやすくなります。ただし、図を作ること自体に時間をかけすぎないよう、あくまで理解を助ける範囲にとどめましょう。
授業後の見直しで記憶を定着させる
ノートは取った後の使い方で価値が変わります。授業の記憶が新しいうちに見直すと、抜けや疑問に気づきやすく、後の復習がぐっと楽になります。長い時間をかける必要はありません。
見直しのコツは、短い時間で要点を確認することです。その日のうちに数分でも見返し、要点をまとめた一文を読み返したり、余白に書いた疑問を解決したりします。分からないまま放置した疑問は、次の授業で先生に聞くと整理できます。短い見直しを積み重ねることが、テスト前の負担を軽くする助けになります。
見直しは、毎回長く行う必要はありません。短くても続けることに意味があります。その日のうちに一度見返すと、記憶が新しいうちに抜けを補えます。後でまとめて見直すより、こまめに触れる方が思い出しやすくなることがあります。
テスト前にあわてて全部を見直すより、日ごろから少しずつ見返しておく方が、負担が分散されます。ノートを取りっぱなしにせず、復習の入り口として使う意識を持つと、テスト前の自分を助けることにつながります。日々の小さな見直しが、後で大きな差になります。
教科によってノートの作り方を変える
ノートの作り方は、すべての教科で同じにする必要はありません。教科ごとに、覚えるべきことや使い方が違うからです。教科に合わせて工夫すると、復習がしやすくなります。
例えば、暗記が中心の教科では、後で隠して確認できるように、用語と意味を分けて書いておくと役立ちます。問題を解く教科では、解き方の手順や、間違えた所のメモを残しておくと、同じつまずきを防ぐ助けになります。最初は一つの教科で試し、うまくいったら他の教科にも広げていくとよいでしょう。
注意したいのは、形にこだわりすぎないことです。教科に合わせた工夫は役立ちますが、ノートを整えること自体が目的になると、本来の学習がおろそかになります。自分が復習しやすければ、形は人と違っても問題ありません。大切なのは、後で見返して理解が深まるかどうかです。
うまくいく形が見つかったら、それを続けてみましょう。同じ作り方で続けると、見返すときに探しやすくなり、復習の効率が上がります。途中で合わないと感じたら、その都度調整すればよいので、まずは試してみることが第一歩です。自分に合うノートの形は、続けるなかで少しずつ固まっていきます。
友だちのノートを参考にするのも一つの方法です。同じ授業でも、人によって取り方が違います。見やすいと感じた工夫があれば取り入れてみましょう。ただし、そのまま真似るのではなく、自分が復習しやすい形に合わせるのがコツです。良いところを少しずつ取り入れると、自分のノートも使いやすく育っていきます。
よくある疑問
ノートはきれいに書いた方がよいですか。
見返したときに読める程度の見やすさは大切ですが、きれいさそのものを目的にすると本末転倒です。色や線をそろえることに時間をかけすぎず、内容を理解し、後で復習できる構成かを優先しましょう。
板書を写すのが追いつきません。
すべてを完璧に写そうとせず、要点と分からなかった所を優先します。余白に印を付けておき、追いつかなかった部分は後で友だちのノートや教科書で補う方法もあります。写すこと自体に追われて理解がおろそかにならないようにしましょう。
ノートとルーズリーフ、どちらがよいですか。
どちらでも復習しやすければ問題ありません。教科ごとに分けて整理したい場合はノート、後から並べ替えたい場合はルーズリーフが向くこともあります。自分が見返しやすい方を選びましょう。
まとめ
ノートは写すこと自体が目的ではなく、後で復習するための道具です。余白を残し、色のルールを決め、自分の言葉で要点をまとめると、見返したときに思い出しやすい構成になります。授業後の短い見直しを習慣にすると、記憶の定着の助けになります。きれいさより、復習しやすさを優先して作っていきましょう。
